ラリー北海道に「ラトバラ氏」参戦! RALLY2はどう仕上がった? そして「ラリージャパン」の意気込みは
RALLY2はどう仕上がった? そして「ラリージャパン」の意気込みは
2023年9月8日-10日に開催される全日本ラリー選手権第7戦「ラリー北海道」にTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのチーム代表ヤリ-マティ・ラトバラ氏が参戦します。
現在開発中のRally2や11月開催の「ラリージャパン」に対しての想いを聞いてみました。
世界最高峰のラリー競技となるFIA 世界ラリー選手権(FIA World Rally Championship=WRC)に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(以下TGR WRT)。
現在その代表を務めるのがヤリ-マティ・ラトバラ氏(以下ラトバラ氏)です。
ラトバラ氏は、過去にWRC最年少優勝記録を獲得する他、WRCでも幾度となく優勝を重ねている名ドライバー。
2023年8月3日-8日に開催されたWRC第9戦「ラリー・フィンランド」では、TGR WRTからGRヤリスラリー1で出場していました。
そんなラトバラ氏ですが今回のラリー北海道では現在開発中のラリー2(GR YARIS JP4-RALLY2)で参戦します。
ラトバラ氏は約17年ぶりに北海道でラリーをすることになりますが、そのことについて次のように話しています。
「まず1つ目には戻ってこれて嬉しいという気持ちです。
17年経って戻ってこれて、過去にとても楽しい経験をしていますので、戻ってきて嬉しいっていうのが最初の気持ちです。
それから、あのステージSSに関してはフィンランドに似ているなという思いったりしますし、あとはウエールズだったり、ニュージーランドだったり似ているところを感じています」
では今回の参戦マシンとなるラリー2に関してはどのような印象があるのでしょうか。
「最初、今年の2月にラリー2に乗って、それから7月のグッドウッドで乗りました。
そして今度はラリー北海道で乗るということになりますが、このラリー2の印象としてはすごく運転しやすいということです。
運転するのがイージーなクルマだなという風に感じましたし、それはお客様にとっても大事なことだと思います。
乗りやすいクルマですが、エンジンやサスペンション、ハンドリングなど感覚としてはすごく良い状態にあるなと思っています」
ラリー2は、ラリー競技の裾野を広げるために現在TGRが開発しているクルマで、ラリー北海道では勝田範彦選手の参戦マシンでもあります。
そんなラリー北海道ですが、雰囲気はさながらWRCにも似ています。
日本ではWRC2023年シリーズの最初として、2023年11月16日-19日に愛知県、岐阜県で開催されますが、ラトバラ氏はラリージャパンについてどのような想いを描いているのでしょうか。
「2022年のラリージャパンは私にとっては厳しく難しい戦いだったんです。
しかし、やはりホームラリーとして、今年は勝ちにこだわっていくというのが、ラリージャパンでは大事な意味を持つと思ってます。
あと、聞いているのが豊田スタジアムの中にステージができると聞いているのですごくワクワクしています。
観客にとってもそこで見れますし。あとはサービスパークにも人が来ることができて、良い環境ができたんじゃないかと思います」
そんなWRCですが、ラリー北海道と同じタイミングでWRC第9戦『ラリー・ギリシャ』が開催されていますが、残りのシーズンに関してはどのように戦っていくのでしょうか。
「TGR WRTとしては、もちろんドライバータイトルを狙っています。
カッレ・ロバンペラとエルフィン・エバンスが僅差ですが、フェアに戦ってもらい、チーム・個人での戦いを大事にしていきたいです。
最後に、私たちにとって大事なのはとにかくトヨタのドライバーが勝つことで、それが最終の目標だと思ってます」
また8日に帯広駅前で行われたセレモニーではモリゾウ選手(豊田章男会長)も現れ、ラリー北海道とラリー・ギリシャについて次のように話していました。
「ギリシャのラリーからだとラトバラ代表と春名CEO、そしてモリゾウプリンシパル(チーム代表)と北海道に連れてきて、ギリシャの皆さんごめんなさい。
だけど、『チームトヨタ』は現場力。だから上が抜けたところで現場が強いから『素晴らしい。ラリー期待してるよ。』と伝えたいですね」
※ ※ ※
そんな盛り上がりを見せるラリー北海道、そしてラリー・ギリシャの双方が行われるなかで、どのような熱い戦いが見られるのか、期待が高まります。