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夢の共演!? いつもはライバルだけど… 本気で「未来に挑む!」 国産5社が集結した「S耐ワイガヤクラブ」ってナニ?

くるまのニュース編集部:金子高志

国産5社が集結した「S耐ワイガヤクラブ」ってナニ?

 2023年5月23日に、スーパー耐久レースに参戦している国産自動車メーカー5社が共同で「S耐ワイガヤクラブ」公式サイトが公開されたことを明かしました。

 各自動車メーカーは、自社がラインナップするモデルの商品力向上や販売戦略を日々おこなっています。

 またモータースポーツの現場でもカテゴリ毎に熱き戦いを繰り広げています。

 しかしその一方では「モータースポーツ活動の普及」と「カーボンニュートラルの実現」という二大課題について、自動車メーカーの垣根を超えて「より良い環境づくり」をするために話し合いを行っているのです。

 なかでも近年はスーパー耐久シリーズというモータースポーツの場所で未来に繋がれるチャレンジをしていきました。

 トヨタは2021年から水素エンジンの開発・参戦。2022年からはスバルと共にカーボンニュートラル燃料を使用する車両開発という取り組みを実施。

 マツダは2021年末からバイオディーゼル燃料を使った車両開発、そして2023年から前述のカーボンニュートラル燃料車両に取り組みます。

 同じくホンダ、日産もカーボンニュートラル燃料を使った車両開発や参戦を展開するなど、国産自動車メーカーが車両開発の実験の場としてスーパー耐久を活用してきました。

 同時に各自動車メーカーは、「モータースポーツ活動の普及」と「カーボンニュートラルの実現」という二大課題について、議論を行っており、その取り組みの総称として「S耐ワイガヤクラブ」が発足、今回の公式サイトに至ったようです。

 S耐ワイガヤクラブの公式サイトでは、以下のようなメッセージが記されています。

「時代が変わっていってもクルマの楽しさを感じるために。

 モータースポーツをこれからもより一層、みんなで盛り上げていくために。

 そしてモータースポーツの現場からサステナブルな社会へ貢献していくために。

 2022年、スーパー耐久の理念に共感したメーカーが集結し『S耐ワイガヤクラブ』を発足。

 その名の元に集まった『仲間』は、『未来』を生み出すために立ち上がりました。

 レースの現場だからこそできる『スーツとネクタイを脱ぎ去った自由な意見交換』と『スピードある開発』。

『レースで得た知見を市販車へフィードバック』『若手エンジニアの育成』『カーボンニュートラル燃料や 水素エンジンの実証実験 』など、 今までにないメーカーの垣根を超えた挑戦が続いていきます」

※ ※ ※

 なおS耐ワイガヤクラブの公式サイト開設にあたり、共通スローガン「“共挑”(英語表現 : KYOCHO)」が作られました。

 共挑は、メーカーの垣根を越えて、未来のカーボンニュートラル社会に向かって共に挑むという強い想いが込められていると言います。

 100年に1度の変革期においてモータースポーツを通じた挑戦に「共に挑む」という各自動車メーカーの今後に注目です。

S耐ワイガヤクラブ(公式サイト)

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