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トヨタ&スバルのガチンコ勝負は2年目! プロと社員が「共に挑む!」 スーパー耐久開幕戦がアツかった!

山本シンヤ

さぁ、2023年のスーパー耐久が開幕だ! 注目は3人の社員ドライバー?

 2023年のスーパー耐久シリーズが開幕しました。第1戦は鈴鹿サーキットでの5時間耐久です。
 
 ORC ROOKIE Racingから参戦する28号車「ORC ROOKIE GR86 CNF concept」と、Team SDA Engineeringから参戦する61号車「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」のガチンコバトルは2年目となります。

 マシンは両チーム共にハードは2022年から大きな変更がありませんが、これは昨シーズンの取り組み・進化を検証するためだと言います。

 そして、この結果次第で大幅なハード変更(骨格?)を行なう計画だと言います。

 そういう意味では、2023年シーズンは2022年よりも“開発色”がより強くなるシーズンになると筆者(山本シンヤ)は予想しています。

 そのキーマンとなるのは、プロドライバーと共にステアリングを握る「社員ドライバー」たちです。

 ORC ROOKIE Racingには、2022年の鵜飼龍太氏に代わって加藤恵三氏/佐々木英輔氏の2名。

 Team SDA Engineeringは、2022年からステアリングを握る廣田光一氏に加えて、伊藤和広氏が登録されています。

 彼らのプロフィールを簡単に説明しておきましょう。

 加藤氏は車両監査チームで各車種担当への運動性能の監査・開発支援。

 佐々木氏はGR86車両担当として運動性能の評価・チューニングなどを担当しています。

 二人共にこれらの業務に加えて、社内の上位運転資格指導の手伝いも行なっているそうです。

 一方の伊藤氏は、廣田氏と同じく車両運動開発部で操縦性開発を行なうエンジニアで、SUBARU BRZの評価・チューニングを担当。

 SDA(スバル・ドライビング・アカデミー)の第1期生で現在は指導する立場でもあります。

 2022年はS耐のシャシ領域担当エンジニアとしてシーズンを戦ってきました。

2023年の開幕戦となる鈴鹿では、どうだったのでしょうか。

 予選タイム(A/Bドライバーの合算)はGR86 CNF conceptが4分37秒678(A加藤恵三:2分19秒706、B大嶋和也:2分17秒968)。

 BRZ CNF conceptが4分39秒587(A廣田光一:2分21秒051、B山内英輝:2分18秒536)GR86 CNF conceptの勝ち。

 更に興味深いのは2022年開幕戦・鈴鹿の予選最速タイムとの差です。

 GR86 CNF conceptは約1.6秒、BRZ CNF conceptは約3秒速くなっています。

 もちろん、これだけではありませんが1年の進化が現れていると言えます。

 そして迎えた2023年開幕戦・鈴鹿の決勝は、序盤にGR86 CNF conceptが先行するも中盤でBRZ CNF conceptが捉えて逆転、そのギャップを1分以上に広げます。

 しかしゴールまで残り40分辺りで最終コーナーでの他車両の大クラッシュで赤旗中断、そのままレースは終了となってしまいました。

 そのため赤旗中断時に前にいたのがBRZ CNF conceptという結果に。それでも2台がトラブルもほぼなく走り続けたことはまさに「ガチンコ勝負」と言える戦いだったと思います。

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【画像】3人の新たな社員ドライバーに期待! どんな様子だった?(21枚)
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