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テスラ「オートパイロット」のおよそ半値!! メルセデスの最新自動運転システムは市販車最高レベル3のお値打ち装備でした

テスラのオートパイロットのおよそ半分のお値段

 先日VAGUEで取り上げたメルセデス・ベンツのレベル3自動運転「ドライブパイロット」。メルセデス・ベンツいわく、世界で初めて国際的な認可を得たレベル3システムだといい、カメラ、レーダー、LiDARセンサー、超音波、そして路面水量検出センサーを搭載する。

ベルリンの街を走行するメルセデス・ベンツ「EQS」。グリル内に2個のLiDARセンサーが見える(C)Mercedes-Benz Group
ベルリンの街を走行するメルセデス・ベンツ「EQS」。グリル内に2個のLiDARセンサーが見える(C)Mercedes-Benz Group

●現在はドイツでのみ購入可能

 2022年4月にメルセデス・ベンツは、ドイツ本国で、5月17日から「Sクラス」及び「EQS」にドライブパイロットをオプション装備できるようすると発表した。そして価格は、Sクラスで5000ユーロ(邦貨換算約69万円)、EQSで7430ユーロ(邦貨換算約102万円)となっている。

 この価格にはドライブパイロットに加え、2430ユーロ相当のドライバーアシスタンスパッケージプラスも含まれているという。これは、ドライブパイロットとは別の運転支援システムだ。複数のシステムが自動運転を管理することで、ひとつのシステムが誤作動しても制御を失わないよう、相互補完するため装備されている。その結果、カメラがひとつ塞がっていても通常どおり自動運転を続行させることが可能だ。

 ちなみに「オートパイロット」で有名なテスラでは、2022年1月に完全自動運転オプションを1万2000ドル(約156万円)へ値上げすると発表。レーダーを極力使わず、カメラ主体でおこなうテスラの自動運転も、ベータ版ではレベル3級の自動運転が可能だが、それを凌駕し、国際的にも認められたドライブパイロットが、半額近い値段で選べるというのは魅力的だ。

 現在、オプションとして購入することができるのはドイツ国内のみ。日本では、レベル3自動運転自体は認められているが、ドライブパイロットの導入予定は不明だ。

 現状ドライブパイロットには、登録された高速道路上でのみ60km/h以下で作動可能という制約がある。一般道路を自動運転のみでこなせるシステムの登場は、まだまだ先のことだろう。

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