GR86&BRZの挑戦は2年目に突入! カーボンニュートラル燃料使った2台… 2023年スーパー耐久の体制はいかに

くるまのニュース編集部:金子高志

2023年シーズンのスーパー耐久をカーボンニュートラル燃料を使って共に戦った「GR86」と「SUBARU BRZ」。2台は「いっしょにいいクルマつくろう!」という取り組みによって協調と競争を行ってきましたが、2023年シリーズはどのような体制なのでしょうか。

スーパー耐久シリーズ2023の公式テスト開催!

 2023年2月23日に「スーパー耐久シリーズ2023」に向けた公式テストが開催されました。
 
 なかでもカーボンニュートラル燃料を使ったトヨタ「GR86」とスバル「SUBARU BRZ」は2シーズン目を迎えますが、どのような体制で2023年シリーズに挑むのでしょうか。

 2021年11月13日にトヨタとスバルが共に、カーボンニュートラル実現を目指し、バイオマス由来の合成燃料を使用した車両でスーパー耐久シリーズ2022に挑戦することが明かされました。

 実際に2022年シリーズでは、GR86をベースとしたORC ROOKIE Racing「28号車 ORC ROOKIE GR86 CNF concept」とSUBARU BRZをベースとしたTeam SDA Engineering「61号車 Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」でスーパー耐久シリーズのST-Qクラスに参戦。

 両社で技術や車両開発を協調するとともにレースの場では共に競い合うことで、あらゆるカーボンニュートラル社会の選択肢に挑戦しています。

 2022年シリーズを通して、カーボンニュートラル燃料も課題や誰もが乗りやすい車両開発というテーマを両社が切磋琢磨し2台を鍛え続けてきました。

 そしてその歩みは2023年シリーズでも継続され、共にORC ROOKIE Racing「28号車 ORC ROOKIE GR86 CNF concept」とTeam SDA Engineering「61号車 Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」が走り続けます。

 2022年と2023年では両車両の見た目において大きな変化は無いといいますが、さらに乗りやすいクルマとして鍛えてきたといいます。

 また参戦体制としては、ドライバーに変化がありました。

 ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptの2022年シリーズはドライバーとして蒲生尚弥選手、豊田大輔選手、大嶋和也選手、そしてトヨタ社員の鵜飼龍太選手でした。

 しかし、2023年シリーズの公式テストでは監督兼ドライバーとして大嶋和也選手、山下健太選手そしてトヨタ社員の加藤恵三選手、佐々木栄輔選手という形に変更されています。

  一方のTeam SDA Engineering BRZ CNF Conceptの2022年シリーズは、ドライバーとして井口卓人選手、山内英輝選手、スバル社員の廣田光一選手が参戦していました。

 2023年シリーズの公式テストでは、ドライバーとして井口卓人選手、山内英輝選手、スバルの廣田光一選手に加えて2022年シリーズではシャシ領域を担うエンジニアとして参加していたスバル社員の伊藤和弘氏がステアリングを握っています。

 そんな2年目のシリーズとなる2チームかつ2台ですが、GR86を担当する藤原裕也氏とSUBARU BRZのチーム監督となる本井雅人氏はそれぞれ「2023年は、車両自体に大きく手を加えず、細かなセッティングを煮詰めてきました。誰もが乗りやすいクルマ、そしてプロドライバーと自車の開発ドライバーに乗って貰うことで、『誰もが安心して乗りやすいクルマづくり』を目指しています」と語っていました。

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 スーパー耐久シリーズ2023の開幕戦は、2023年3月18日・19日に鈴鹿サーキット(三重県)で開催されます。

 この2台がどのような戦いを繰り広げるのか、注目です。

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