main visual

トヨタが「ドリフト練習会」を開催!? “一流ドライバー”講師による「TGRDスライドコントロールプログラム」とは

雪岡直樹

未経験者でも「ドリフト」できる? 本格的なレッスンの全貌は

 そしてトレーニングが始まります。まずは180度ターンから。

 ステアリングを左右どちらかに目一杯切った状態から、エンジン回転数は6000回転を目安に上げて、クラッチを繋いでホイールスピンをさせてくるっと回る。

 この動作も通常運転ではおこなわないことなので、最初はおっかなびっくりだったり、うまくホイールスピンをさせることができませんが、何回もやっていると徐々にホイールスピンができるようになります。

 段々と慣れてくると180度ターンができるようになり、そのままアクセルを踏んでいれば360度ターンもできるようになっていきます。

 次のトレーニングはサイドブレーキを使って90度ターンです。

 少し距離をとって速度を上げつつ、クラッチを切る→思い切りサイドブレーキを引く→ハンドルを切る。この動作を連続して瞬時に行うと90度ターンができるようになります。

 ここで重要なのがしっかり横に90度回ったときにクルマを止めることを意識することです。

 サイドブレーキを使って曲がることは簡単にできても、止めるということができずにダラダラと動いてしまいがちですが、しっかり止まることを意識してサイドブレーキをガツっと引くことを意識します。安全のためにもしっかりと止まれるということが重要です。

 90度サイドターンができると今度はその勢いを生かして180度ターンもできるようになります。

 この90度サイドターンと180度サイドターンは何度も何度も時間をかけて練習します。もちろん左右両方できるように、向きを変えて練習をおこないました。

 ここまでのトレーニングをじっくり何度も繰り返すことによって、クルマが横を向くことにも感覚的に慣れていき、ステアリング操作も自然とカウンターステアを少しずつ当てられるようになっていきます。

 最後はカウンターステアの練習です。6000回転をキープしながらアクセルコントロールだけでその場を周りながらカウンターステアを当てていく練習をおこないます。

 180度や360度ターンでクルマが回ることを経験しているので、クルマの向きを気にしながらカウンターステアを当てられるようになっていきます。

 講師が一人一人に対して適切なアドバイスを送ってくれるのと、「今のは良かった」「その調子で!」と励ましてくれるのも練習にも身が入ります。

 最初は180度ターンもできなかった参加者が、最後にはしっかりカウンターステアをあてながら回転できるようになっています。1日でここまで上達するものか。と見ていて驚きを隠せません。

 最後はプロドライバー同士の華麗なドリフト走行のデモランを見て終了です。何台ものクルマが連なってドリフトをしている姿はカッコいいですね。

GR86を思い切り楽しめるプログラム 参加者や講師陣はどう感じた?
【画像】トヨタ開催の「ドリフト練習会」はどんなイベント!? 画像でGR86の「スライド走行」の様子を写真で見る(38枚)(38枚)
GR TOPへ戻る GR86 TOPへ戻る スーパー耐久TOPへ戻る