トヨタが「ドリフト練習会」を開催!? “一流ドライバー”講師による「TGRDスライドコントロールプログラム」とは
GR86を思い切り楽しめるプログラム 参加者や講師陣はどう感じた?
プロドライバーがマンツーマンで講師を務める「TGRDスライドコントロールプログラム」。
参加した方にお話をお伺いしました。
赤いGR86オーナーの長沢忍さんは、以下のように話します。
「22年間セリカに乗っていたのだけど、GR86が出て試乗をしてみたら思いのほか気にいってGR86を購入しました。
GR86はトルクもあって走りやすいし、FRの良さを体感できるので乗っていて楽しいです」
長沢さんは「走行会に参加したことや仲間内でのジムカーナなどをしていた」と話すので、今回のサイドターンも簡単にできるかと思い聞いてみると、「FF車はサイドを使わないので結構難しかったです」とのこと。
今回は、せっかくGR86を購入したので、走行会など参加してみたいと探していたところ、今回のスライドコントロールを見つけたそうです。今後もTGRDに参加していきたいと、参加に前向きな様子です。
続いて、白いGR86オーナーの星野竜太郎さんに話を伺いました。
「ZC31のスイフトスポーツ(2代目)に乗っていたのですが、エンジンがブローしてしまい、次のクルマを探していて、スポーツカーを見ているなかで、たまたまGR86を代車で乗ったときに、これいいなと感じました」と、代車で乗ったことがきっかけで購入したそうです。
「スイフトでグリップ走行を楽しみながらサーキットも行っていたのですが、そのときにステリング操作に癖がついてしまったようで、今回FRでドリフトするのにその癖の修正を教えてもらいました。プロドライバーに教えてもらえて良かったです」
その人の癖を見抜き修正してもらえるのもTGRDの良さですね。
「今後はマフラーをワンオフで作ってもらって、フルバケのシートを入れてカスタムしながら、ドリフトをもっと練習して上手になりたいです」と目をキラキラさせながら語ってくれました。
昔から国産スポーツ車を乗り継いできたという赤GR86オーナーの小寺祥一さんはこのように話します。
「若い頃に乗っていたTE71時代が最後のFR車だったかな、その後AE92に乗ってFF車になったからね。今回のGR86が久しぶりのFR車だよ」と昔を振り返りながら語ってくれました。
現在所有のGR86については、「ちょっと車高を落としてマフラーを変えたくらいだけど、乗っていて楽しいクルマだよね。カスタマイズもこれくらいにしてあとはファンドライブを楽しみたい」と、GR86の本来の楽しさを求めていくようです。
講師陣の井口卓人選手、松井孝充選手、蒲生尚弥選手の3人は、あまりドリフトのイメージがなさそうですが、井口選手は昔ドリフトの大会に参加していたことがあったそうです。なので、この日も華麗なドリフトを見せていました。
松井選手と蒲生選手は「じつは隠れて隙をみつけて結構練習しています」と照れ笑いで「コソ練」していることを語ってくれましたが、そこはプロドライバー、かなりのドリフトを見せてくれました。
講師陣に今回のスライドコントロールプログラムの感想をお伺いしました。
「初めてドリフトをしてみる方が多く、1日やっているとだんだん上達していくのを見て、ターンがうまくできて笑顔になってくれると、教えている側も嬉しいです」「Don’t think FEELの気持ちで楽しんで!」と笑顔で楽しさを語ってくれます。
「GR86は以前の86に比べて排気量も上がったことでパワーとトルクも上がっているので、ドリフトしやすいクルマに仕上がっています。操作もしやすくて走りやすい良いクルマです」
またドライビングテクニックとしても有効なことを次のように教えてくれました。
ドリフトの操作を覚えることで、サーキット走行をしたときや、一般道での危険回避やリカバリーにも役立ちます。そういった意味でもドリフトの基礎のドライビングテクニックを経験しておくのは、いろいろな場面に役立ちます」
2023年もTGRDではスライドコントロールプログラムを開催予定だというので、気になった方はTGRDのHPをこまめにチェックしてみましょう。