一方通行で「軽車両を除く」←じゃあ軽自動車はOKですよね!「勘違い逆ギレ」SNS上で相次ぐ…「一緒だと思ってた」の声も! 法律では何が正解?
一方通行など道路標識のなかには、条件として「軽車両を除く」と書かれているケースもあります。これを「この標識は、軽自動車には関係ないんだな」と考えるドライバーも多いようです。
「軽車両=軽自動車」世間に広まる「勘違い」
一方通行など道路標識のなかには、条件として「軽車両を除く」と書かれているケースもあります。
これを「この標識は、軽自動車には関係ないんだな」と考えるドライバーも多いようですが、実は大きな落とし穴があるといいます。どういうことでしょうか。

道路交通法において「軽車両」とは、以下のように定義されています。
「自転車、荷車その他人若しくは動物の力により、又は他の車両に牽引され、かつレールによらないで運転する車」(第2条第11項)
これによると、軽車両というのは、エンジンやモーターで自走するもの「ではない」ということが分かります。
「軽自動車」はエンジンやモーターで自走できるので、「軽車両に当てはまらない」ということになります。
もちろん「普通車」「大型車」なども、同様に軽車両ではありません。
さらに、バイクもそうですし、原付(原動機付自転車)も、やはり軽車両ではありませんので、注意が必要です。
では逆に、軽車両とは何なのでしょうか。先述のとおり、最も一般的なのは「自転車」でしょう。ほかにも電動ではない「人力キックボード」も軽車両となります。
しかし世間には、勘違いして「軽車両=軽自動車」と勝手に判断する人も一定数いるようです。
SNS上では「一方通行を逆走してきた車に注意したら『軽はいいんだよ!』と怒られました」というエピソードを話す人も。
ほかにも「一緒だと思ってたよ。こっわ。今までよく無事だったな」「軽車両を除くの標識を見て、軽自動車だからいいよねと思って入っていってしまったことがある」など、違いを知らなかった人はちらほら見かけます。
最近でも、SNS上のとあるユーザーは「一方通行を逆走しようとした軽自動車に『ここ一通ですよ』と声かけたら、『軽車両だけど?』って。あなたが乗ってるのは軽自動車です!」という同様のエピソードが。
さらに「あれ!? ここ一方通行だよな…矢印の下に『軽車両は除く』。教えてあげたら…『この車は軽自動車なので!』って言われた。しかもオバチャン運転のデイサービスの車。大丈夫か!? 免許取り直した方がよくないか」などと、同じ「逆切れされたエピソード」は山のように存在します。
なかには、この勘違いを「軽自動車だから軽油を入れよう」と同じくらい体験する、という人もいるようです。
このように、一見似ている「軽車両」「軽自動車」という単語。
勘違いして思わぬ交通違反を犯す人も多いのか、たとえば山梨県警察はSNSで「軽車両って何か分かりますか?(略)軽自動車は含まれません!『軽車両は除く』とあっても軽自動車のことではないので注意しましょう」と啓発活動をおこなっています。