トヨタ「スライドドアSUV」登場なるか!? 話題となった「Tjクルーザー」再来ある? アイシン「パワードア」搭載SUVを2024年投入へ
2022年11月24日にサステナビリティ実現に向けた取り組みの説明会「アイシン サステナビリティ説明会2022」を開催し、アイシンはSUVに搭載可能な「新リンク式パワードア」を発表しています。そこで思い出すのが過去にトヨタが発表したスライドドアSUVとなる「「Tj CRUISER(Tjクルーザー)」ですが、今後スライドドアを採用するSUVは登場するのでしょうか。
トヨタのスライドドアSUV「Tjクルーザー」の再来なるか
東京モーターショー2017にてトヨタは、スライドドアを搭載したクロスオーバーコンセプト「Tj CRUISER(Tjクルーザー)」を世界初披露。その後、たびたび市販化の噂が出るものの現実のものにはなっていません。
そうしたなかで、自動車部品メーカーのアイシンはSUVに搭載可能なパワードアをお披露目しましたが、今後スライドドアを採用したSUVは登場するのでしょうか。
トヨタは2017年10月に開催された「東京モーターショー2017」にて、バンの積載性能とSUVの力強いデザインを融合させた新ジャンルのクロスオーバーコンセプト「Tj CRUISER(Tjクルーザー)」を世界初披露しました。
車名のTj CRUISERは、アクティブに使い倒せるツールボックスの「T」と、クルマとさまざまな場所に出かける楽しさを意味するJoyの「j」に、トヨタのSUVラインアップに伝統的に使用してきた「CRUISER」を用いて力強さを表現したといいます。
ボンネットとルーフ、フェンダーなどには、無造作に物を置いても傷や汚れがつきにくいケアフリー素材(強化塗装)を採用しました。
室内には、助手席側をフラットにすることができ、ロングサーフボードなど、約3メートルもの大きな荷物を楽に積み込むことが可能で、「仕事」と「遊び」を垣根なく楽しむ新たなライフスタイルをイメージしています。
パワートレインには、2リッターガソリンエンジン+ハイブリッドシステムを採用し、2WDと4WDを選択できるとしています。
公開されたTj CRUISERは、バンのようにスライドドアを採用していたことから、ミニバンとSUVのメリットを活かしたモデルとして、ユーザーからは市販化が熱望されていましたが、2023年1月現在では噂は断ち切れているようです。
そうしたなかで、前出のアイシンは、2022年11月24日にサステナビリティ実現に向けた取り組みの説明会「アイシン サステナビリティ説明会2022」を開催し、「新リンク式パワードア(LPD)」を発表しています。
新リンク式パワードアは、安心で快適、かつ利便性の高いモビリティの実現に向けて、パワースライドドアシステムの技術を発展させたものです。
コンパクトなシステムで大開口を実現しただけでなく、市場拡大が続くSUVにも搭載可能とし、2024年に中国など海外を含めたSUV市場に投入予定だということを明かしました。
実際の説明ではレクサス「RX(4代目)」に新リンク式パワードアを採用したテスト車両が紹介されています。
テスト車両の新リンク式パワードアは、従来の後席ドアのみがスライドするものとは異なり、前席・後席のドアがそれぞれ前後方向へスライドして開閉する仕組みが、大きな特徴です。
トヨタの「FJクルーザー」など一部のSUVモデルでは、前後ドアを左右に開く観音式とし、大開口を実現させた例がありますが、これをスライドドアに置き換えた格好ともいえます。
このようにSUVに搭載可能なスライドドアの存在が明らかになったことで、Tj CRUISERの市販化も期待したいところです。
また、世界各国をみても流行りのSUVにスライドドアを搭載するモデルは見かけません。SUV×スライドドアが実現しない理由とは、どのようなものがあるのでしょうか。
とある自動車業界の関係者はSUV×スライドドアが実現化しなかった要因を次のように説明しています。
「スライドドアを搭載するSUVが登場しない要因には、これまで構造上の問題が挙げられました。
基本的にスライドドアは一枚の大きなドア部分と可動部分(モーター含む)、ボディ側のレール部分から構成されています。
この構造により、ミニバンのようにスクエアなボディだからこそこのスライドドアは成り立つこともあり、最近のSUVのように、エッジや曲線が強調された流麗なボディラインでは難しいといわれていました。
今回のアイシンの技術はそれらを上手く処理しているので驚きました。今後市販化が予定されるということで、どのような代物なのか注目しています」
※ ※ ※
過去にくるまのニュースでは、「SUVにスライドドアを設定してほしいですか」というアンケートを実施しました。
回答として「欲しい」を選んだユーザーは「アウトドアが趣味、でも子育てではスライドドアは必須なので」、「SUVこそスライドドアかと…車高が高いと、乗り込むのにヒンジドアではそれなりに開けなければなりませんし…」、「子育て中でもミニバン以外に乗りたい」といった意見が挙げられました。
一方で「要らない」を選んだ人では、「クロスオーバーSUVには要らない」、「ミニバンがあるから要らない」といったそれぞれのモデルがあればいいという意見が見られました。
今回、アイシンの新リンク式パワードアを搭載するSUVは2024年に登場するといいますが、ユーザーからどのような反響が出てくるのか、注目です。
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