騒音規制強化で車の迫力サウンドがNGになる!? マフラー交換のメリット・デメリットとは
迫力ある重低音サウンドと引き換えに犠牲にするものも大きい?
マフラー交換にはメリットもありますが、デメリットもあります。都内でアメ車を中心に手がけるカスタムショップの代表 Rさんに話を聞いてみました。

「社外品にはステンレスやチタン、カーボンなどさまざまな素材のマフラーがあります。素材を純正のスチールからステンレスに変えれば錆びにくくなりますし、チタンやカーボンにすると軽量化に繋がります。
しかしもっとも大きなメリットは、音質や音量も含めたドレスアップ効果でしょう。音質は野太く音量は大きく迫力がアップする効果が期待できます。
とくにスポーツカーやアメ車などの大排気量車は音量もそれなりに大きいものを好む人が多いです。さらにマフラーエンドなどや2本出しなど、自分好みに換えられるのも魅力です。
また、エンジン内部やCPUにまで手を加えたクルマの場合、排気効率もいいものを選びたくなります。ただし、排気効率が良すぎるとパワーやトルクが低下することもあります」
クルマのカスタムは、ルックスや音などに迫力を増す方向が圧倒的に人気で、重低音を奏でるエキゾーストを手に入れたくてマフラーを交換する人が多いようです。
その半面、換装によるデメリットも多いのがマフラー交換の難しいところだといえるでしょう。
「排気効率が良くなり過ぎると、高回転までエンジンは回りやすくなりますが、低速トルクがスカスカになってしまうこともあります。そうなると街中では扱いにくくなり、MTなどの場合はエンストもしやすくなります」(カスタムショップ代表 Rさん)
この場合は、専門店などで燃料の供給量を調整する(燃料調整)ことで症状を改善できますが、車載CPUのマッピング(プログラム)を適正値に書き換えてもらうのには別途位費用がかかります。
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クルマにとって現在は、100年以上続いた燃料を燃やした熱エネルギーを使う内燃機関から電気を主体としたモーターへと切り替わる過渡期に差し掛かっています。
実際は多くのクルマが電動化されるまでには時間がかかりそうですが、マフラーの迫力のあるサウンドは「文化」として残してほしいと思います。
【訂正】2024年9月1日以降の騒音規制強化は事実ではない内容だった為、記事初出時より本文を一部修正致しました。
(2021年9月17日 14:10 くるまのニュース編集部)
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。


















