道の駅やSA・PAで車中泊はダメ? 仮眠はOKも車中泊は「遠慮」してほしい事情とは
昨今、話題のスポットとして挙げられる「道の駅」。2020年7月時点では、日本全国に1180か所も存在しますが、近年では車中泊に関わるトラブルも絶えないといいます。
道の駅での車中泊はダメ? 実際に聞いてみた!
最近、さまざまなサービスや施設が展開されていることでも話題の道の駅。
2020年7月時点では、日本全国1180か所に点在しており、地域の活性化につながるご当地名物を堪能できるとあり、観光地化しています。
そうした道の駅ですが、近年では車中泊に関わるトラブルも絶えないといいます。

道の駅は、1991年に全国12か所の施設を社会実験の一環として展開。その後、30年で100倍以上もの数に増加しました。
道の駅には、24時間無料で利用できる駐車場・トイレなどの「休憩機能」や、道路情報・観光情報・緊急医療情報などの「情報提供機能」、文化教養施設・観光レクリエーション施設などの地域振興施設で地域と交流を図る「地域連携機能」といった機能が備わっています。
そんなクルマ移動する際に必要な機能を備える道の駅は、駐車場を無料で利用できることから、運転中の疲労を回復するための休憩施設として利用することがほとんどです。
その便利さから、なかには車中泊の場所として利用する人もいるようです。道の駅での車中泊について、国土交通省の担当者は次のように話しています。
「道の駅は、それぞれの場所によってルールを定めているので、道の駅によっては使用料を支払うことで車中泊ができる場所もあるようです」
また、国土交通省のホームページでは次のようにアナウンスしています。
「道の駅は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。
もちろん、道の駅は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことは構いません」
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では、それぞれの道の駅では車中泊について、どのような対応をしているのでしょうか。
神奈川県にある道の駅「箱根峠」は「道の駅では、駐車場など公共空間で宿泊施目的の利用はご遠慮いただいています。」と話しています。
また、千葉県にある道の駅「白浜野島崎」の担当者は、次のように話しています。
「当施設では、有料の車中泊施設としてRVパークを設けており、このRVパークであれば車中泊ができます。道の駅の駐車場での車中泊については、なんともいえないのが本音です」
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実際のところ、仮眠と車中泊の基準があいまいともいえるため、なかなか注意がしにくいというのも現状だといえます。
しかし、道の駅はあくまでも休憩を前提としているため、長時間の駐車はほかのユーザーが利用できなくなる可能性もあり、施設側としては「遠慮してほしい」ことには変わりありません。