アウディ最小の新型「A1スポーツバック」走りや質感にアウディらしさはあるのか

アウディのラインナップのなかで最小のモデルが「A1スポーツバック」だ。2011年に日本に登場以来、Bセグメントのプレミアムコンパクトハッチバックとして人気を博したモデルが、2代目に進化。手ごろなサイズ感とスポーティ感で、初代モデルに続きヒット作となるか。

アウディ伝説の名車「スポーツクワトロ」のデザインを現代に蘇らせた

 2019年、8年ぶりのモデルチェンジによって2代目に進化したのがアウディ「A1スポーツバック」だ。

アウディ新型「A1スポーツバック」35TFSIの走り

 プレミアムコンパクト市場において外せない位置にいるA1は、すでに世界で約90万台、日本でもおよそ3万台の累計販売実績があるという。

 2019年11月に生まれ変わって日本に上陸した2代目となる新型A1は、世の中のトレンドを読み込み、多様化やデジタル化に対応し、ADAS(先進運転者支援システム)を搭載、さらにコネクテッドで外との繋がりを深くし、洗練された快適性も実現しているのが特徴だ。

 新しいA1の外観デザインは、1980年代の伝説の名車「スポーツクワトロ」からインスパイアされたものだという。ボンネットの先端に3つの薄いエアスクープ(A1のものは塞がっている)があるが、これは往年の「スポーツクワトロ」を思い出させるデザインだ。

 また前方に傾いた太めのCピラーも、スポーツクワトロのイメージそのもの。ラリーシーンで大活躍したスポーツクワトロの力強さを、30年経って引き継ぎたいということなのだろう。そのため、先代の丸くて可愛らしいイメージから、かなり精悍な感じになった。これは、フルLEDのヘッドライトの目力の強さの影響もあるかもしれない。

 ボディサイズのなかで一番大きく変わったのはホイールベースだ。先代よりも95mm伸びて2560mmになったので、そのまま室内空間が広がっている。

 とくに後席のレッグスペースが広がっているのが特徴だろう。筆者のポジションに合わせた運転席の後ろに座っても、足元には外観からは予想できないゆとりがある。

 またヘッドクリアランスも握りこぶし1個入る余裕ができた。後席の快適性は、コンパクトカーとしては満足できるレベルに進化している。

 ホイールベースの延長に従って全長は60mmほど伸びているが、「アドバンスド」グレードが4040mm、「Sライン」グレードが4045mm。Bセグメントコンパクトカーとカテゴライズできる「ほぼ4メートルカー」に抑えられている。

 また、先代にあった3ドアモデルは廃止され、新型は5ドアの「スポーツバック」のみになった。さらに荷室容量は65リッター増え、通常時で335リッターになっている。

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 最初に試乗したのはA1スポーツバック「35 TFSIアドバンスド」。車両価格は365万円(消費税込。以下同様)になる。

 前輪の前に横置きされたエンジンは、1.5リッター直列4気筒のターボチャージャー付き(TFSI)。最高出力150ps、最大トルクは250Nmを発生する。

 7速Sトロニックトランスミッション(DCT)を介して前輪を駆動。このエンジンは筒内ガソリン直噴で、気筒休止システムも盛り込まれ、ハイレベルな低燃費と低排出ガスを実現しているのが特徴となる。

 先代に搭載されていた1.4リッターターボから、少しだけ排気量が上がっている。タコメーターは6200rpmからレッドゾーンが始まるが、最新のターボエンジンらしく低回転から力がある。

 それほどパンチがあるわけではないのだが、高回転までの伸びも良く、市街地走行でも山道のワインディングロードでも気持ちよく走れた。ちなみに2020年第2四半期に登場予定のA1スポーツバック「25 TFSI」は1.0リッターターボエンジンで、こちらが最量販車種になる見込みだ。

 内装は外観と同様、シャープなイメージのデザインに仕上がっている。とくに広い面積を確保したエアアウトレットとモニター画面を上下から挟むように、ダッシュボードが横に伸びている。モニター画面とエアコンのコントロールスイッチ類はドライバー側に向いているので、スポーティなコクピットをつくりだしている。

Gallery:3ドア廃止で5ドアのみ登場!アウディ「A1スポーツバック」を画像で見る(28枚)