「シンガーポルシェ」だけじゃない! メルセデス・ベンツにもレストモッドが浸透中! “最新”R107型「300SL」は2200万円
いまブームの「レストモッド」に注目
「中古車」と聞くと新車ではない、新車時登録から時間が経って“安く”流通しているクルマを指していそうな雰囲気がある。だが、中古車の世界は実に奥深い。
製造された年代によって「ヒストリックカー」、「ヴィンテージカー」、「クラシックカー」、「ネオクラシックカー」など呼び名は様々あるが、それらすべてがれっきとした中古車と呼んで差し支えない。
“一般的”な中古車との違いを挙げるなら、これら中古車を買い求める人は、もはや「安いから」という理由では車両購入をしていない。先人たちの技術や技芸への敬意だったり、デザインに惚れ込んだり、ノスタルジックだったり、観賞用だったり、投資目的だったり様々。
●見た目と実力のギャップを楽しむ「レストモッド」
そんな中古車遊びのひとつに「レストモッド」というカテゴリーがある。これは「Restoration(元通りに修復=新車時状態に近く)」と「Modification(改造)」を足して2で割ったもの。つまり、新車状態に近づけるレストレーションを施すとともに、性能向上を図る“遊び”である。
つまりは古いクルマを新車同等に綺麗なコンディションに仕上げるとともに、現代のクルマ同等の性能を与える、というもの。古いクルマでとても速そうに見えないのに実際には速いなんて、クルマ好きにはたまらない“ギャップ”だ。もちろん、富裕層が好む“差別化”でもある。
イギリスには「SL SHOP」という名のメルセデス・ベンツSLを専門に取り扱うショップがあり、整備、レストレーション、レストモッド、中古車販売を手掛けている。そのショップで気になる1台を見つけてしまった。SL SHOPが過去に手掛けたレストモッド済みの「300SL」(R107型)が販売されているのだ。
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