愛車を大切に保管する大空間ガレージを木造でつくる! 「LIDトラス」ならコストも20%カット
木造の大きなガレージが夢ではなくなった
クルマを複数台収納するガレージといえば、S(鉄骨)造だったりRC造、SRC造であることが多い。その理由は、クルマの出し入れがし易いように大きな開口部が必要で、できれば柱も壁もない大スパンの空間が必要だからだ。そうしたガレージは無機質な雰囲気のものが多く、格納するクルマによっては木造であればしっくりするのにと思っている人も多いだろう。
たとえば英国のヒストリックカーなどは──もちろんコンクリート打ちっ放しのガレージに収めるのもモダンでカッコいいが──梁などが木造である方が雰囲気が出るものである。
では、どうして大きなガレージに木造が採用されなかったのだろう。それは在来工法では10m以上の大スパン空間を実現することが難しかったからだ。しかし、ここで紹介する「LIDトラス」ならば、鉄骨に引けを取らない大空間を実現することが可能だ。
●木造のトラス構造が美しい
LIDトラスとは、埼玉県のランバーテックが進めている世界初の建築工法のことを指す。簡単にその工法を説明すると、在来軸組の上に2×4材によって構成されるトラスを載せる工法である。従来はトラス屋根のほかにブレースや梁、火打を用いて確保する必要のあった屋根水平構面を、LIDトラス屋根のみで確保することが可能となった。また、柱や壁がなくとも強度を保てるため、これまで木造では不可能だった大空間が可能となったのだ。
とはいえ、大切なクルマを複数台入れておくガレージであるので、木造だと地震などで倒壊しないか心配だという人もいるだろう。しかし、これまで数値化されなかった屋根構面の耐力をすべての案件で数値化することで、構造計算に基づいて鉄骨と同等の強度と耐震性が確保されていることも証明されている。
さらに嬉しいのはコストメリットだ。鉄骨に比べておよそ20%のコスト削減が可能である上に、施工性もよいので工期を短くすることで人件費の削減も可能なのだ。LIDトラスはあらかじめ工場で製作(プレカット)して現場に搬入するため、クレーンでつり上げて躯体に取り付けるだけなのだ。在来軸組のように熟練の技術によって仕上がりに差が出ることもない。
さて、VAGUEでLIDトラスでもっともオススメしたいポイントは、耐震性やコストメリットではなく、実はほかにある。それは構造体としての美しさだ。木材で整然と組まれたトラスは非常に美しく繊細だ。木材の肌を活かして未塗装のままでもいいが、ガレージに収めるクルマの雰囲気に合わせて、ホワイトやブラックに塗装して仕上げるのもいいだろう。クラシックな英国車だけでなく、最新のスーパーカーをはじめ、あらゆるクルマにマッチする。
ガレージは大切なクルマを保管するだけでなく、愛車を愛でながら趣味の時間を過ごす空間でもある。LIDトラスなら、その大切なひとときを木の温もりが感じられる至福の時間へと変えてくれるだろう。
●LIDトラス
URL:https://lidtruss.com