ジープはなぜ人気? 2019年度「勝ち組」ブランドの理由とは

日本自動車輸入組合が2020年4月に発表した統計によると、2019年度(2019年4月から2020年3月)までの輸入車の新規登録台数は前年比マイナスだったという。そんななか、JEEP(ジープ)ブランドはなんと10年連続で台数を伸ばしている。その理由を考察してみた。

10年にも及ぶジープの成長の理由はどこにあるのか

 こうしてみると、個性が強いブランドが2019年度の勝ち組の特徴だが、ジープの成功は、それだけでは説明がつかない。それは、なんといっても10年間もプラス成長を続けているからだ。

 では、過去10年でジープは何をやってきたのかをチェックしてみよう。すると2つのことがわかる。

 ひとつは定期的な新型モデルの投入だ。

 2013年のグランドチェロキー、2014年のチェロキー、2015年のレネゲード、2017年のコンパス、2018年のラングラーと毎年のように新型モデルを日本に上陸させている。2019年は新型モデルこそなかったものの、レネゲードをマイナーチェンジし、毎月のように新グレードの追加や限定車の発売をおこなってきた。

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 これによりジープは、SUVオンリーでありながらも、ライトなシティ向けのモデルから、本格オフローダーまで、幅の広いラインナップを揃えることができている。もちろん販売成績という面では、毎年のように新顔が増えるのは大いにプラスに働いているはずだ。

 もうひとつは、販売網の拡充だ。ジープを販売するFCAジャパンは、2016年より日本国内の販売店に新しいコーポレート・アイデンティティ(CI)を導入して、店舗デザインの統一を進めている。

 さらに拠点数の拡大にも熱心で、2016年に全国69だった店舗数を、現在では38法人80店にまで増加。計画では2020年中に90店が目標だという。

 クルマの販売を伸ばすには、やはり販売網の拡充は必須だ。地味で苦しい作業ではあるが、そうしたところをしっかりと進めているのもジープの成功の理由といえるだろう。

 ブランド固有の個性。そして毎年のように投入されるフレッシュな新型モデル。最後に販売網の拡充。ジープの魅力を土台にしつつも、メーカーや販売店の努力が、過去10年のジープの成長の理由ではなかろうか。

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