たった1人のオーナーに納車された8台のブガッティのラインナップは? 記念碑的「ヴェイロン」「シロン」に6人の子供へのクルマだった!?
ブガッティ本社で8台のクルマがひとりのオーナーへ
ブガッティが本社を置く、フランスのモルスハイムにあるシャトー・サン・ジャン。ここはブガッティの創始者であるエットーレ・ブガッティの時代から、常にカスタマーを出迎え、新車の納車を華やかに祝った、まさにブガッティの歴史を見届けてきた何よりも大切な場所だ。
このシャトー・サン・ジャンを最近、ひとりのカスタマーが訪れた。もちろんその目的は、自らのブガッティを手にするためである。しかしながらそのきわめて情熱的なそのカスタマーが手にしたのは、合計で8台ものモデルだった。
「シロン・スーパースポーツ300+」、「ヴェイロン・グランスポーツ・ヴィテッセ・ワールド・レコード・エディション」、そして各々が明るい春色にペイントされた6台の「ベイビーII」がその全容である。
●色違いで「ベイビーII」が8台も!
モルスハイムでの納車の体験は、ほかのどのようなメーカーのデリバリーにもないものといえる。カスタマーにとってそれは、エットーレ・ブガッティと同じ地を踏み、ブガッティの約1世紀にわたる歴史に触れ、シャトー・サン・ジャンに触れて、その香りさえをも味わう機会であるからだ。
最初から最後まで期待や興奮が高まるような演出が施され、最後に車両が披露されるというハイライトへとそのプログラムはつながっていくのだ。
8台ものブガッティのデリバリーを同時に受けたカスタマーは、過去にブガッティのオーナーが長い時間をかけて培ってきた愛情と忠誠心、そしてその情熱を家族と共有したいという願望から、今回のブガッティ社の訪問に至ったという。
彼の6人の子供たちは、ブガッティ・ブランドのハイパースポーツカーがどのように作られ納車されるのかを知るために、世界中からモルスハイムへと集合。モルスハイムでの納車体験をとおして、ブガッティ・ファミリーの一員であることの意味とブガッティの世界観を子どもたちへ伝えることが、そのカスタマーのもっとも大きな目的だったのだ。
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