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ポルシェ「911」は「GT3」かそれ以外しかない!? いまどきノンターボのフラットシックスは貴重だ

自然吸気エンジンにこだわる「GT3」の仕様とは

「911 GT3」は、その車名からもわかるように限りなくモータースポーツ参戦車両に近い、ロードゴーイングスポーツカーだ。初代の911 GT3は、タイプ996をベースに開発されたものだった。以来、すべての世代において自然吸気エンジン+後輪駆動というコンセプトが受け継がれている。

カーボン製フロントリッドや軽量ガラスなどを用いて車重を抑え、6MT仕様で1418kgに。カーボン製ルーフはオプション(C)茂呂幸正
カーボン製フロントリッドや軽量ガラスなどを用いて車重を抑え、6MT仕様で1418kgに。カーボン製ルーフはオプション(C)茂呂幸正

●受け継がれる、自然吸気エンジン+後輪駆動

 エクステリアではボンネットに設けられたエアアウトレットと、リアに備わるスワンネックタイプの大型リアウイングが、GT3であることを主張している。そして、窓はすべて軽量ガラスとなっており、ボンネットフードもリアウイングもそしてルーフ(オプション)もカーボン製で、そのほか軽量のステンレススチール製スポーツエグゾーストシステム、ブレーキディスク、スターターバッテリーに至るまで、徹底的に軽量化が図られている。

 インテリアのデザインは、基本的にはベースとなる「カレラ」と変わらない。ブラック基調でスパルタンな雰囲気はあるものの、ステアリングやシフトノブ、サンバイザーなどにもアルカンターラがふんだんに使用されているので、上質さも兼ね備えている。試乗車はPDK仕様だったが、一見するとMTのようなシフトノブが備わっていた。シートはオプションのカーボン製フルバケットシート。クラブスポーツパッケージ装着車ということで、後席は取り除かれておりロールケージが張り巡らされていた。

 現行型911(タイプ992)では、カレラをはじめすべてのモデルがターボエンジンとなったが、GT3は、自然吸気の4リッター水平対向6気筒エンジンを搭載している。最高出力510ps、最大トルク470Nmを発揮、最高回転数は9000rpmに到達するこの高回転エンジンは、レースカーの911 GT3カップにも使用されているというだけあって、切れ味鋭い吹け上がりと、心が沸き立つ印象的なサウンドを奏でる。

 トランスミッションは6速MTまたは7速PDKの設定だが、カレラが8速なのに対して7速になったPDKは、ゆっくりと走っているだけでも駆動力が途切れることなく、素早い変速スピードになっていることがわかる。

 足回りには、ポルシェの市販車としては初めてフロントサスペンションにダブルウィッシュボーンタイプが採用されている。これはル・マンに勝利したレーシングカー、911 RSR由来のものという。リアは5リンク式で、走行速度に応じて最大2度、後輪を前輪と同位相もしくは逆位相に操舵するリアアクスルステアリングを標準装備。これによって日常でのとり回しがしやすく、高速でのコーナリングの安定性が高められている。

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