VAGUE(ヴァーグ)

時計ジャーナリストに聞く“銀メタ”G-SHOCKのすごさと今後の展開とは

仕上げの違いによってさまざまな表情を見せるブラックメタルの外装

 各パーツや面に同じブラックIP(イオンプレーティング)が施されていても、下地となるステンレスにそれぞれ違った仕上げをすることで、異なる表情を見せる“マルチ・フィニッシュド・ブラック”。

 ベゼル全体は、微細な砥粒を噴射して研磨する“ホーニング加工”により、梨地のような細かな凹凸がついたマットな質感に。それに対して、側面はヘアライン加工、ビスやボタンはミラー加工が施された後にブラックIPが処理されており、それぞれの面で輝きや質感の異なる黒が表現されている。

 この風合いの違いを生む仕上げはブレスレットにも。全体をホーニング加工されたブレスレットは、腕に着けた際にヘアライン加工されたコマの側面や、ミラー加工された繋ぎ目の斜面が光り輝くことで、メタルの存在感を示してくれるのだ。

 なお、表面に施されたブラックIPは、先に発売された同じGMW-B5000シリーズの「GMW-B5000GD-1JF」に使われている深いブラックに比べて明るいトーンを採用。ホーニング仕上げのマット感になじむシックなブラックは、落ち着いた印象を与えてくれるだろう。

印象的なベゼル天面は一度ブラックIPコーティングが施された後に再研磨されている
印象的なベゼル天面は一度ブラックIPコーティングが施された後に再研磨されている

●力強さを感じさせるステンレスむき出しのベゼル天面

「G-SHOCKの角形モデルの中でも、初代である『5000』を命名したモデルには、かなりの熱意が詰まっています。今回はベゼルを磨いて地の金属を出すという新しい仕上げを提案。カシオでは近年、こういったフィニッシュワークにもこだわっており、定番デザインながらG-SHOCKの進化を楽しむことができます」と語るのは、時計ジャーナリストの篠田哲生さん。

 本モデルのもうひとつ特徴が、ステンレスのあらわになったベゼルの天面。ヘアライン加工がされていることで、メタル感とともにシャープな印象がプラスされている。

 天面に刻印された“G-SHOCK”と“PROTECTION”の文字が黒いのは、一度ブラックIPコーティングを施したあとに天面を再研磨しているから。クッキリとした文字の輪郭に、丁寧な仕事をうかがい知ることができるだろう。

 その他にも、パネルには初代のデザインを受け継いだレンガパターンをデザイン。機能面ではタフソーラー、マルチバンド6の電波受信機能、Bluetooth接続によるスマートフォンリンクなどを備えている。

“銀メタ”とも呼ばれるフルメタル仕様のG-SHOCKについて、篠田さんはこう語る。

「技術的にも熟成してきたので、今後は定番モデルを順々にメタル化していくでしょう。既に初代アナログの『500』がフルメタル化していますが、まだまだレジェンドモデルはありますしね。そしてそれをオールドファンが買い求めると。G-SHOCKの輝かしい歴史に光を当て、若いファンも取り込む、そういった存在になるのではないでしょうか」

 意欲的にフルメタルモデルをリリースし続けているG-SHOCK。今後、かつて自分の着けていた懐かしのモデルがフルメタルになって甦ることもあるかもしれない。

●製品仕様
・ケースサイズ:49.3×43.2×13mm
・ケース/バンド:ステンレススチール
・使用電源:タフソーラー(ソーラー充電システム)
・防水性:20気圧防水

Gallery【画像】こだわりの仕上げはケースバックにも(3枚)

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