思ったより手頃な価格で超ハイスペックマシンを堪能
モータースポーツの最高峰「F1」。そのマシン開発には莫大な研究開発費が投下され、最新技術が満載されている。非売品のように思ってしまうが、現役を退いたマシンは購入できるものもあり、海外の高級クラシックカー・オークションにF1マシンが出品されることもある。

フェラーリにいたっては、2003年から「F1クリエンティ」というプログラムが用意されており、公式にフェラーリのF1マシンが購入できる。車両の保管、メンテナンスをしてくれるほか、世界各地のサーキットで開催されるフェラーリのイベント会場へも輸送してくれ、走行会にも参加できる。車両購入費よりも維持費のほうが高くつきそうだが、そんなことが気になる人はそもそもF1クリエンティにはなれないだろう。
●欧州の有名サーキットをF1で走る
しかし、F1マシンが売られていたとしても、その高価さゆえにおいそれと手が出せるわけではない。でも、ちょっと海外に目を向けてみると、ドライビングレッスン込みでF1マシンに乗るチャンスがあるのだ。そう、海外旅行ついでにF1マシンを運転してみる、という夢のような話が存在する。さすがにレンタカー並みの料金とはいかないが、数千万円の価値があるF1マシンを走らせられる、と考えたらリーズナブルではないだろうか。
元F3チャンピオンで、F1テストドライバーを務めたこともあるローラン・レドンが主催する「LRS」は、有名サーキットで開催される。
フランスのマニクール・サーキットやディジョン・プレノワ・サーキット、スペインのカタロニア・サーキット、ポルトガルのアウトードロモ・インテルナショナル・ド・アルガルヴェなどだ。
ラインナップしているF1マシンも豊富で、1998年のベネトンB198、2001年のプロストAP04、V10エンジンを搭載した2002年のジャガーRB3、2011年のウィリアムズFW33などがある。
座学やスポーツカーを使ったインストラクターとの同乗走行をおこない、その後フォーミュラマシンを体験するといった内容だ。
料金は車両によってカテゴリー分けされ、サーキットによって異なる。安いもので1590ユーロ(邦貨換算約21万円)〜、高いもので5950ユーロ(邦貨換算約80万円)〜となっている。
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