BMWのホットハッチをさらに過激仕様に
BMWのコンパクトハッチバックとして人気の「1シリーズ」。日本仕様のラインナップからも、実用性や経済性を重視したハッチバックに思われるかもしれないが、そこは走りの楽しさを伝統とするBMW、きちんとスポーツを意識したモデルを用意している。
306psの最高出力と450Nmの最大トルクを発揮する4WDモデル、「M135i xDrive」がそれだ。2021年には特別仕様車として40台限定で「ストリート・レーサー」というMパフォーマンス・パーツを装備した見た目にも過激な特別仕様車を日本でも販売している。これは潜在的にBMWに走りの性能やスポーティさを求める一定のファンがいるということである。

このような事情は、ドイツ本国においても同様だ。BMWを中心にハイパフォーマンスでスタイリッシュなチューニングモデルを作り上げる「マンハート」の車両が、常にカスタマーやファンから大きな注目を受けているのはそのためだ。
このマンハートは、BMWのハウスチューナーともいえるM社が手掛けたクルマを、さらに過激な仕様へとカスタムすることでも知られており、M135i xDriveをベースとした「MH1 350」を発表した。
●エンジンルームの見た目にもこだわる
フロントに搭載されるエンジンは、BMW製の1998cc直列4気筒ターボをベースに、見た目にもその美しさが際立つカーボン製エアインテークと、MHトロニック補助制御ユニットを新たに採用したもの。
エグゾーストはマットブラックの90mmパイプ4本と、300セルのHJS触媒コンバーターを備えたスポーツダウンパイプから構成されるもので、この一連のシステムもまたマンハートのオリジナルとなる。ちなみに現在の段階で、このエグゾースト・システムにはTUVの認可が得られていないため、輸出用としてのみの販売となっている。
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