BMWが細目になった理由
2022年4月、BMWはフラッグシップSUVである「X7」のフェイスリフトをおこなった。新型の特徴は、新デザインの細目デイライトを採用したエクステリアだ。この大胆な新デザインは、その姿が公開されるやいなや注目の的となっている。
そんななかYouTubeチャンネルのBMWBLOGにて、X7のデザインを担当したドマゴジ・デュケック氏へのインタビューが公開された。

インタビューのメインはもちろんデイライトの話。ヘッドライトの上部に配置された細目のデイライトは、ライトそのものと切り離すことでデザイン的自由度が増し、よりソリッドで高貴な印象を与えることができるようになったという。
●新要素である細目のデイライトの意味
ブラックアウトされサイドベント内に隠れるように配置されたヘッドライトには機能を集約。それとは独立させることで自由度の増したデイライトにはデザイン的要素を集約したという。このデイライトを採用することによって、BMWの排他性を追求することができたとデュケック氏は語った。
そしてBMWといえばキドニーグリルだが、実はフェイスリフト前と大きさは変わっていない。だが、新たにグリル内側にLEDを内蔵することで、ライトアップするようにしたという。
その他には、22〜23インチという大径ホイールや暗く色付けされたテールライト、細部にあしらわれた幾何学模様のグラフィックなどが紹介された。そしてMミラーは、「M240i」や新型X7などを筆頭にMモデル以外のパフォーマンスモデルにも、今後は採用する予定だと語っている。
インテリアには「i4」譲りのiDriveシステムを搭載し、「iX」譲りのトグル式シフトセレクターを装備する。
今回のアップデートはあくまでもフェイスリフトのためクルマの根幹に関わる部分に大きな変更はないが、デザインを中心に、フルモデルチェンジ並みの進化をさせるBMWには驚きだ。新型X7、早く実物を見てみたいものだ。