元祖クロスオーバーSUVは「ゴルフ」だった! 1年だけ日本に正規輸入された「カントリー」とは
「ゴルフ」をクロカン風に仕立てた「カントリー」とは
フォルクスワーゲンの代表作として1974年から製造販売が開始され、世界的に大ヒットを記録した「ゴルフ」。1983年にフルモデルチェンジした2代目の日本での販売は1年遅れた1984年からはじまった。
この「ゴルフII」には3ドア、5ドアの中で異なるグレードあり、さらに「カブリオレ」も存在した。しかし、そんなゴルフの中に「カントリー」というモデルが存在していたのはご存じだろうか。
●たった1年しか日本では販売されなかった
この珍しいゴルフIIカントリーを所有しているのは、1983年から1992年の間に製造された2代目のゴルフIIをメインに扱う専門店「スピニングガレージ」だ。
詳しくカントリーについてお話を伺ってみた。
このクルマは、ゴルフIIのデビュー当時、モンテカルロラリー参戦用に開発した4輪駆動のラリーゴルフというレースマシンの派生モデルとして登場したらしい。ゴルフIIの4WD車には「シンクロ」というモデルあり、同じ駆動システムを搭載していた。
ただ、カントリーはいわゆるクロスカントリーモデルなので、リアにスペアタイヤを背負い車高をアップさせたオフロードスタイルとなっているそうだ。
日本では当時の正規輸入代理店だったヤナセが扱っており、その販売期間は1991年の1年間のみだった。
そのため、ゴルフIIカントリーの存在が広まっていないというわけだ。正確な販売台数は定かではないが、おそらく日本国内に残っている個体は100台以下ともいわれている。
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