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トヨタだけじゃない! EV化時代に実はこっそり水素燃料電池発電機を開発しているメーカーとは

発電機+水素の組み合わせはかなり有望?

 内燃式エンジンの高効率化を図ったり、内燃式エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドを投入してきたり、自動車の動力源は高出力・低燃費化において日進月歩してきた。しかし、「脱炭素」という大義名分の元に内燃式エンジンを捨てて、いっきに電気自動車化を推し進めようという風潮が漂っている。

 つまりは、自動車は大きなパラダイムシフトを迎えようとしている。

燃料電池車であるMIRAIを販売しているトヨタは、水素を重要視する数少ないメーカーのひとつだ(C)トヨタ自動車
燃料電池車であるMIRAIを販売しているトヨタは、水素を重要視する数少ないメーカーのひとつだ(C)トヨタ自動車

●水素燃料電池の開発はGMでもおこなわれている

 トヨタは「全方位網」という言葉を明確に使っており、電気自動車の開発はしながらもプラグインハイブリッド車、燃料電池車、水素エンジンなど、非EVによる脱炭素開発にも注力する、としている。脱炭素への道のりは電気自動車だけではない、というのはトヨタの意地でもあり、各国において電力供給網の事情が異なるという点もある。なかでもトヨタが重要視しているのは水素を用いた燃料電池や内燃式エンジンの開発だ。

 自動車メーカーの多くは電気自動車へのシフトを明確に打ち出してはいるものの、水素燃料電池の開発も実は余念がない。GMは、アメリカ・ユタ州の「リニューアブル・ソリューション社」と共同で水素燃料電池を用いた発電機の生産を開始する。

 発電機は建設現場、災害復旧や計画停電エリアなどでの用途を目論んでいる。既存のガスやディーゼルで稼働するものよりも圧倒的にクリーンで、静粛性が高いのでコンサート会場での需要も高い。また、来るEV時代のモバイル充電ステーションとしての活用も見込んでいる。

 複数のサイズで提供することを計画しており60kWから600kWの範囲の電力を出力するという。販売当初は商用および軍用として販売されるが、将来的には一般家庭向けのものを投入する予定だ。

 どうしても気になってしまう水素の供給インフラについてだが、GMの水素燃料電池部門「ハイドロテック」でエグゼクティブ・ディレクターを務めるチャーリー・フリース氏は、「水素の需要が高まるにつれ、課題は解決されると思う」と意外なほどに楽観的だ。

Nextホンダはクルマは諦めても発電機は諦めていなかった!?
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