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レトロフューチャーウォッチの完成形!? ブラックボディに身を包む「PSR」新作

時代の寵児の心をつかんだ世界初のデジタルウォッチ

 1970年に世界初のLED式デジタルウォッチとして登場するや、それまでの腕時計における時刻表示の在り方を一変させたのがハミルトン「パルサー P1」。

 まばゆい18Kイエローゴールドをまとった近未来感溢れるタイムピースは、革新的なテクノロジーとわずか400本という希少性でセレブリティたちの心を一気に鷲づかみに。

 当時の価格で2100ドル、クルマ1台に相当する超高級品ながらも多くの人がこぞって買い求め、顧客のひとりにはあのエルヴィス・プレスリーがいたともいわれている。

 翌年には一般販売に向けた量産化を本格的にスタート。続く1973年発表の「P2」では横長クッション型デザインにリニューアルされたケースに、改良されたチップモジュールを搭載した。

 ジャック・ニコルソンやジョー・フレージャー、エルトン・ジョン、キース・リチャーズなど時代の寵児たちを次々と虜にし、さらには米国第38代大統領のジェラルド・フォードまでもが愛用した。

「P2」の商業的な成功は、70年代半ば~80年代に訪れるデジタル腕時計ブームの先鞭をつけるもの。独特のレトロフューチャーな雰囲気は、現在ではファッショニスタたちの間で人気を博している。

マットブラックがサイバーパンクな雰囲気を際立たせる
マットブラックがサイバーパンクな雰囲気を際立たせる

●マットなブラックPVDが赤いデジタル時刻表示を際立たせる

 さて、「P1」の登場からおよそ半世紀の歳月を経て登場するのがハミルトン「PSR」のオールブラックモデル。

 デザインのベースになっているのはセカンドモデルに相当する「P2」。ふっくらとした幅広のクッション型ケースはサイズもオリジナルとほぼ同じだが、風防はルビーからサファイアクリスタルへとアップデート。

 さらにダイヤルには液晶ディスプレイと有機EL(OLED)を組み合わせた、ユニークな“ハイブリッドディスプレイ”を採用している。赤いドットの集合によってデジタル表示される時刻は、普段は液晶ディスプレイによって常時点灯、暗い場所ではケース右横のボタン押下でさらに明るく発光する。

 何より特筆すべきはオールブラックの斬新なスタイリングだ。従来の復刻モデルではゴールドやシルバーなど、オリジナルに準じたメタリックな質感を特徴としていたが、このモデルではあえてマットなブラックPVDをケースとブレスレット全面に採用、これによってダイヤル中央の赤いドットマトリクス表示がより鮮やかに浮かび上がる。

 光沢を抑えた落ち着いた質感は普段使いしやすく、装いを選ばずさまざまなシーンで身につけられそうだが、それと知っている人なら思わず唸る、ストーリー性を秘めたマスターピース。さりげなく本物を身に付けたい人ならうってつけのタイムピースといえるだろう。

●製品仕様
☆ハミルトン PSR デジタルクォーツ
・価格(消費税込):13万2000円
・リファレンス:H52404130
・ケース径:W40.8×H34.7mm
・ケース厚:13.30mm
・ケース素材:ステンレススティール(ブラックPVD)
・ベルト:ステンレススティール(ブラックPVD)
・ムーブメント:デジタルクォーツ
・風防:サファイアクリスタル(反射防止加工)
・防水性能:10気圧防水
・販売数:100本限定

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