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自動運転中の責任はメルセデスに! テスラのオートパイロットを凌駕する「自動運転レベル3」を搭載した「Sクラス/EQS」がまもなく本格始動

自動運転中の責任は人でなくメルセデス・ベンツが負う

 つい先日、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスにて、メルセデス・ベンツの自動運転機能「DRIVE PILOT」を搭載した「Sクラス」の同乗試乗会がおこなわれ、アメリカの老舗自動車雑誌「Road and Track」に、DRIVE PILOTの開発者インタビューが掲載されていた。

レベル3自動運転をおこなっている様子。ステアリングを握る必要がなく、前をしっかり見る必要がないためスマートフォン操作も可能になるという(C)Mercedes Benz USA
レベル3自動運転をおこなっている様子。ステアリングを握る必要がなく、前をしっかり見る必要がないためスマートフォン操作も可能になるという(C)Mercedes Benz USA

●「レベル3」要件を満たしたメルセデス・ベンツ

 その記事で興味深かったのが、“自動運転機能が作動している間の法的責任はメルセデス・ベンツが負う”と明言されていたことだ。2021年末、メルセデス・ベンツは自動車メーカーとして世界で初めて、国連国際連合欧州経済委員会が定めた技術承認規則「UN-R157」の「レベル3」要件を満たした。

 これを受けてドイツ連邦自動車局は、メルセデス・ベンツの自動運転システムを承認。ドイツでは間もなくDRIVE PILOTを搭載した「Sクラス」と「EQS」が市販され、自動運転車の公道走行が本格始動する。

 日本では既に、レベル3の「トラフィック・ジャム・パイロット」(渋滞運行を意味)と呼ばれる自動運転システムを搭載したホンダ「レジェンド」が、100台“限定”で販売された。しかし、メルセデス・ベンツは通常ラインナップとしてレベル3を販売する、という話だ。

 振り返れば2017年、アウディが「A8」にレベル3の自動運転システムを搭載すると発表していた。ところが、一部メディアで「自動運転システム作動時の法的責任の所在があいまい」との理由から同システムのA8への採用は見送られたと報じられていた。そういう意味で、メルセデス・ベンツのスタンスは一石を投じるカタチになるだろう。

 自動運転はレベル0(なし)からレベル5(完全自動)まで分類されており、レベル3からは自動運転システム作動時にドライバーが法的責任を負わないのではないかとの議論が出ている。国土交通省によるレベル分けをかいつまんで見ると、以下のように定義されている。

 レベル1と2の自動運転システムは「運転支援」に過ぎず、運転主体(責任)は運転者となる。レベル3は条件付き自動運転車(限定領域)で運転主体は自動運行装置(自動運行装置の作動が困難な場合は運転者)。レベル4は自動運転車(限定領域)、レベル5は完全自動運転車、という位置づけだ。

Nextメルセデス・ベンツが採用するレベル3の自動運転システムの作動条件とは?
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