4億円オーバーでも行列ができるブガッティ! 「シロン・シューペルスポール」1号車の特別色がもはやアートカーの領域だった
4億3000万円オーバーの価格ながら、すでにキャンセル待ちの長い列のあるクルマの心臓部とは?
最高速度にして、実に440km/hという途方もない数値に達することができるというブガッティ・シロン・シューペルスポールの心臓部は、現代ブガッティを世界の頂点に至らしめた8リッターW型16気筒に、4基のターボチャージャーを組み合わせた伝説的なエンジン。
スタンダードのシロンでも1500psを発生するが、さらにシューペルスポールでは徹底的な改良によって、1600psを発生させることができるという。
ブガッティのエンジニアリングチームは、大型のクワッドターボチャージャーを開発・搭載するとともに、オイルポンプやシリンダーヘッド、ピストンにバルブトレインを強化した。トランスミッションやクラッチなどの駆動系も、このパワートレインのもたらす強大なパワーに適合するように改良が施されている。
そして、このクルマのレゾンデートルである超速のトップスピードにおける信頼感を高めるために、ブガッティはシロン・シューペルスポールのシャシおよびサスペンションのセットに徹底的にこだわったとのこと。
ステアリングにセットアップの変更を施したほか、よりソリッドなものとされたスプリングなどによって構成される電子制御シャシと統合管理されることによって、最高速度である440km/hでの完全な安定性を確保していると謳っている。
さらにテールエンドを250mm延長し、フロントの空力パーツもリニューアルすることで、エアロダイナミクス的にニュートラルなバランスを保っているとのこと。
このようにブガッティ・シロン・シューペルスポールでは縦方向、つまりストレートでのスピードが一切の妥協もなく達成されたのと同じように、キャビンの豪華さと快適性にも同様の配慮が払われているとのことである。
●完売済のためキャンセル待ちの行列
ブガッティ・オトモビルのChristophe Piochon社長は、シロン・シューペルスポール第1号納車を知らせるプレスリリース内で、次のようにコメントしている。
「シロン・シューペルスポールの最初のカスタマー向け車両たちがアトリエに集結するのを目撃するのは、非常にエキサイティングなことです。8リッターのW16エンジンに初めて火が入るサウンドを聴き、このエンジンを搭載したクルマがまもなく世界中のお客様の自動車コレクションにおいて中核となることを知るのは、個人的にも大きな喜びです。シロン・シューペルスポールがもたらすドライビング体験は、現在の自動車産業が提供しうる、ほかのあらゆるものとも比較することができないと自負しています。」
税別のベース価格は320万ユーロ(約4億3100万円)に達するというシロン・シューペルスポールながら、その製造枠はすべて予約済み。キャンセルが出た場合に備えた長いウェイティングリストが、すでに用意されているとのことである。
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