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“モリゾウさん”の情熱が生んだ「GRカローラ」は「GRヤリス」超えの304ps! 日本仕様は2022年後半に登場

1.6リッター3気筒ターボ+4WDを採用

 先ごろトヨタの北米部門は、同社が展開するスポーツカーブランド・GRのニューモデル「GRカローラ」を発表した。日本での発売は2022年の後半が予定されている。

トヨタのスポーツカーブランド・GRが送り出す次なるモデルは、カローラスポーツをベースとしたスポーツハッチバックのGRカローラだ
トヨタのスポーツカーブランド・GRが送り出す次なるモデルは、カローラスポーツをベースとしたスポーツハッチバックのGRカローラだ

 GRが手がけるモデルは、主に3タイプに大別できる。ひとつ目は、トヨタの市販車をカスタマイズした「GRスポーツ」。ふたつ目は「GRスープラ」、「GRヤリス」、「GR86」のように、GRが目指す走り味や世界観を表現し、ブランドイメージをけん引する専用モデル。そして3つ目は、専用モデルをフルチューンした限定モデル・GRMNだ。

 新しいGRカローラは、ふたつ目のGR専用モデルに相当。こだわりのチューニングにより、刺激的な走りを追求している。GRヤリス誕生を機に開発された1.6リッターの直列3気筒ターボエンジンや、あらゆるシーンにおける速さを追求したスポーツ4WDシステム“GR-FOUR”をひと回り大きなカローラスポーツに組み込んだ、“GRヤリスの兄貴分”といった位置づけだ。

 そんなGRカローラのエクステリアは、ベースモデルと大きく異なる。専用のフロントバンパーによって顔つきはグッと精悍になり、リアに回ると3本出しのマフラーが目を釘づけにする。フェンダーはフロントが片側20mm、リアに至っては同30mmも拡大。しかも、あえて張り出しを強調した無骨なデザインとしており、メーカーが展開するモデルというよりも、チューニングショップが手がけたデモカーを想起させる仕上がりだ。

カローラスポーツと比べて、フロントフェンダーが片側20mm、リアフェンダーは同30mm拡大。3本出しのマフラーはエンジンの高出力化にも貢献
カローラスポーツと比べて、フロントフェンダーが片側20mm、リアフェンダーは同30mm拡大。3本出しのマフラーはエンジンの高出力化にも貢献

 またルーフは、カーボンファイバー製とすることで高剛性化と軽量化、低重心化を追求。さらにフロアに追加した補強材などで車体剛性も強化するなど、各部のブラッシュアップも抜かりはない。かつては考えられなかった、いまのトヨタのイケイケぶりを感じさせる仕立てといえる。

 ちなみに製造は、ベルトコンベアで車体を流す一般的な市販車のラインではなく、工程ごとの組み立て時間の差に対応すべく台車を活用した“GRファクトリー”でおこなわれる。組み立てを担当するのは、各地のファクトリーから集められた優れた腕の持ち主で、製造工程の随所に職人ワザが活かされている。

製造は、台車を活用したGRファクトリーで実施。組み立てを担当するのは、各地から集められた優れた腕の持ち主で、製造工程の随所に職人ワザが活かされる
製造は、台車を活用したGRファクトリーで実施。組み立てを担当するのは、各地から集められた優れた腕の持ち主で、製造工程の随所に職人ワザが活かされる

 そんなGRカローラで驚かされたのは、エンジンスペックだ。1.6リッターの3気筒ターボエンジンは、GRヤリスが272psであるのに対し、GRカローラは304psまで最高出力が引き上げられている。GRヤリス比で約200kg重いことへの対応といってしまえばそれまでだが、WRC(世界ラリー選手権)のチャレンジャーとしてGRのイメージリーダーを務めるGRヤリスよりもハイスペックなユニットを搭載してきたのは予想外だった。

 またトランスミッションには、ショートストローク化したMTを搭載。さらに、ベース車では電動式となるパーキングブレーキが、サイドレバー式となっていることも特筆すべき点だろう。これは、ドリフト走行などサイドブレーキを活用するシーンを想定したものであるのはいうまでもない。

 これら特別仕立てのデザインやメカニズムを見ても、GR専用モデルとしてていねいに開発されたクルマであることがうかがえる。GRカローラは「カローラスポーツ」のボディにGRヤリスのメカニズムを組み込んだだけの、安直な企画でないのである。

NextGRカローラ誕生を後押しした“モリゾウさん”の情熱
Gallery【画像】“モリゾウさん”の熱い思いが生んだ「GRカローラ」を写真で見る(24枚)

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