サテンカラーのロッソ(赤)は少し渋めでカッコいい
2022年のF1初戦は、中東にあるバーレーンでおこなわれた。今年のマシンはホイールサイズが13インチから18インチに大径化したほかグランドエフェクトが解禁されるなど、レギュレーションの変化によってマシンのダウンフォース特性が全くの別物へと変貌した。そんな状況のため、今年の初戦は、各チームにトラブルやハプニングが起こり、それを解消しながら戦うというものだった。

そんな中、フェラーリはバーレーングランプリで3年振りとなる勝利を獲得。しかもその勝利をワンツーフィニッシュで飾った。それを祝して……なのかは不明だが、2022年のF1マシンに採用されているカラー、「ロッソF1-75オパコ」が、市販モデルでも選べるようになった。ちなみにロッソは赤色という意味で、「ロッソF1-75オパコ」は1990年代のフェラーリF1マシンを彷彿とさせる伝統要素を取り込んだ色で、サテン(マット)の少し渋い暗めの赤色だ。
●F1カラーは人気色になるか?
今回、優勝したF1マシンのカラーリングを市販車で選べるようにしたのは、王者メルセデスに勝ったのが相当嬉しかったのか、はたまた次のレースでも勝ち続けるという自信の現れなのだろうか。ともかくカスタマーとしては嬉しい限りだ。
ちなみに、フェラーリ公式サイトで自由にクルマをカスタムできるコンフィギュレーターでは、「SF90」や「296GTB」といった現行車種だけでなく、既に受注が終了している「F8トリブート」も「ロッソF1-75オパコ」を適用することができた。これは想像の域を出ないが、注文はしたが仕様決定まではまだおこなっていない、という購入者のためにあるのではないかと思われる。
新型車が出るたびに個々のロッソカラーを追加してきたフェラーリ。F1マシンのカラーが今後も加わるとなると、数年後には何色のロッソカラーが存在することになるのだろうか、今から楽しみである。