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名車「GT1300ジュニア」の元オーナーが最新「ジュリアGTジュニア」を試乗! 見て・乗って「大人の色香」たっぷりのアルファ ロメオとは

アルファの名作「GT1300ジュニア」へのオマージュ

 2022年1月下旬、ステランティス・ジャパンはアルファ ロメオ「ジュリア」および「ステルヴィオ」の限定バージョンとして、約半世紀前の懐かしいネーミング「GTジュニア」を復活させたことを公表した。

 スポーツサルーンたるジュリアが99台のみ、SUVのステルヴィオが40台のみ日本市場で販売されるGTジュニア版は、それぞれのデザイン性とスポーツ性を高めたブラッシュアップが施されているとのことだが、もっとも注目すべきは個性的なボディカラーに彩られていることだろう。

 この華やかな色こそが、車名の由来であるアルファの名作「GT1300ジュニア」へのオマージュというのだ。

遠からず失われてしまうかもしれない、ガソリンエンジンの愉悦をかみしめるように味わいたくなるタイプのスポーツサルーンである
遠からず失われてしまうかもしれない、ガソリンエンジンの愉悦をかみしめるように味わいたくなるタイプのスポーツサルーンである

●現代に蘇った“サファリブラウン”とは?

 今をさかのぼること約半世紀前にあたる1960年代末から70年代前半にかけて、アパレルやテキスタイルの業界ではおなじみの「サファリブラウン」が、自動車のボディカラーとしても全世界的に流行したことがあった。

 イエロー強めの黄土色であるサファリブラウンは、たとえば国産車でも、日産ならば「ブルーバード」510系やS30系「フェアレディZ」、いすゞ「ベレットGTR」に三菱「ギャランGTO」など数多くのモデルのイメージカラーとして、当時の広告やカタログなどを飾っていたことをご記憶されている方も多いだろう。

 筆者の知る限りにおいてそのブームの端緒となったのは、1965年に登場したアルファ ロメオGT1300ジュニアが、イメージカラーとして「Ocra Scuro(オクラ・スクーロ:濃い黄土色)」を選び、数々のビジュアルが露出されたことだったと思われる。

 1963年にデビューしたアルファ ロメオの歴史的名作「ジュリア・スプリントGT」のエントリーモデルとして追加されたGT1300ジュニアは、偉大なマエストロ、ジョルジェット・ジウジアーロ氏の出世作となった美しくも実用的な内外装はほぼそのままに、「アルファ・ツインカム」と呼ばれた直列4気筒DOHCエンジンをスプリントGTの1570cc・106psから1290cc・89psに縮小したもの。

 小排気量ながら本格的なイタリアン・グラントゥリズモとして、一連のジュリア・クーペでは随一の人気を博し、いくつかのマイナーチェンジを受けながら1977年に生産を終えるまでに、実に10万台近くがラインオフしたという。

 そしてこのほど日本で限定発売されることになったジュリアGTジュニア/ステルヴィオGTジュニアともに、イタリア・シチリアの世界遺産、エオリア諸島リーパリ島にちなんだ「リーパリオーカー」なるボディカラーを採用した。

 曰く、かつてGT1300ジュニアにも採用されていたカラーを現代的にブラッシュアップしたものとのことで、1960-70年代の古き良き時代を彷彿とさせるカラーという。

 またジュリアは19インチ径、ステルヴィオでは21インチ径の新しい5ホールデザインのアロイホイールを装着するとともに、ブレーキキャリパーはグロスブラック仕上げ。さらにフロントマスクの「盾」やドアミラーハウジング、エキゾーストパイプもブラックに統一され、ヴィヴィッドなボディカラーとのコントラストが強調されている。

 加えて基本のスペックや装備は、それぞれの「ヴェローチェ」バージョンに準じたものとされ、ステアリングヒーター付きのスポーツレザーステアリングや、黒本革レザー張りのスポーツシート。ナビゲーションシステム、地上デジタルTVチューナー、ハーマンカードン(harman/kardon)のプレミアムオーディオシステムなど、ベーシック版の「スプリント」には設定の無い豪華装備をスタンダードで完備しているとのことである。

Nextメタリックの入ったサファリブラウンの絶大なる効果とは
Gallery【画像】「大人の色香」が漂うアルファ ロメオ「ジュリア」を見る(27枚)

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