人気薄の996型「911」を超絶カッコよくレストモッド! 世界に1台の「911クラシック・クラブ・クーペ」とは
放置されていた「911」を現代的にクールに再生
ポルシェには、クラシックモデルや伝説的な個体を保存、管理することを目的とした「ポルシェクラシック」というシステムがあり、4つのポルシェクラシックセンターを含む、世界78か所の認定パートナーがレストア、オリジナルパーツ、修理に関する問合せを受け付けている。
そのポルシェクラシックのスペシャリストが手掛けている「Sonderwunsch(ソンダーバーシュ)」プログラムは、顧客が求めに応じた、ワンオフマシンの製作を実現しようというもの。それを利用して製作された、世界に1台のみのスペシャルマシンが公開された。
●インスピレーションは「スポーツクラシック」
この「911クラシック・クラブ・クーペ」は、ポルシェクラブ・オブ・アメリカ(PCA)のために製作されたものだ。そのため、ネーミングのクーペは「Coupé」ではなくアメリカ式に「Coupe」と表記されている。
ベースとなったのは、1998モデルの996型「911カレラ」だ。バージニア州コロンビアのディーラーで放置されていた車両を、PCAのエグゼクティブディレクターのヴー・グエン氏が発見、その個体をシュツットガルトのポルシェ本社工場近くにあるポルシェ・クラシックのワークショップに持ち込んだのが2020年夏のこと。そこからこのプロジェクトはスタートしている。
ポルシェとPCAは、この個体をレストアするだけではなく、現代のテクノロジーを活かしたレストモッドとすることを協議した。そのインスピレーションの元となったのは、997型「911スポーツクラシック」。そのイメージをベースに、ダブルドームルーフや1972年の「911カレラ2.7」で採用されたダックテールスポイラーを採用したことが、この独特なシルエットを実現している。
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