優れた悪路走破性とアクティブな雰囲気を獲得
先ごろ上陸したメルセデス・ベンツ「Cクラス オールテレイン」は、都市部で暮らしながらキャンプやウインタースポーツといったアウトドアレジャーを積極的に楽しむ人にとって最高の相棒となるだろう。

「Cクラス」には初の設定となるメルセデス・ベンツの“オールテレイン”シリーズは、ステーションワゴンをベースとするクロスオーバーSUV。ボルボの“クロスカントリー”、アウディの“オールロード”、スバルの“アウトバック”辺りが競合となる。
オールテレインは「Cクラス ステーションワゴン」をベースとしながら、優れた悪路走破性とアクティブな雰囲気を獲得している。その最大の要因は、大径のタイヤ&ホイールと専用のサスペンションを組み合わせることで手に入れた150mmというロードクリアランスだろう。これは、ノーマルのステーションワゴンより40mm大きい値だ。加えて、ワゴンをベースとするクロスオーバーSUVの流儀にのっとり、タイヤのまわりを覆う樹脂製の“クラッディング”や専用デザインの前後バンパーでタフなテイストを演出している。
しかし、違いはそれだけではない。オールテレインはCクラス ステーションワゴンのファミリーで唯一、4WD機構を採用する。加えて、走行モードを切り替えられる“ダイナミックセレクト”も、Cクラスのセダンやステーションワゴンにはない「OFFROAD」や「OFFROAD+」といった悪路向け制御が追加されている。

ちなみに「OFFROAD」は、トランスミッションの制御をトラクション重視に切り替えて雪道や悪路での走破性を高めるモード。さらに、急角度の下り坂における走行安定性を高めた「OFFROAD+」モードでは、上り坂の途中で動けなくなった場合にリバースギアを選ぶと安全に下ることができるなど、本格SUVも顔負けの制御が採り入れられている。
また、メーターパネルには、車両の傾きなど悪路で役立つ情報を表示するオールテレイン専用のスタイルも用意。オフロードにおける極低速走行時に把握するのが難しい、タイヤの切れ角なども表示してくれる。
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