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ポルシェ「911」に待望のマニュアル仕様が追加! タイプ992国内初MTとなる「GTS」に試乗しました

バリエーションも豊富な「GTS」、キャラクターはよりスポーティに

 タイプ992の発売から約2年半を経て、「911」シリーズに「GTS」モデルが追加された。GTSは出力としてはカレラSとターボのあいだに位置するもので、よりスポーティなキャラクターが与えられている。「911カレラGTS」をはじめ、「911 カレラ GTS カブリオレ」、「911 カレラ 4 GTS」、「911 カレラ 4 GTS カブリオレ」、「911 タルガ 4 GTS」といったバリエーションが用意されている。

カレラGTSのボディサイズは全長4520×全幅1850×全高1303mm、車両重量は1720kgとなる(C)デレック槇島
カレラGTSのボディサイズは全長4520×全幅1850×全高1303mm、車両重量は1720kgとなる(C)デレック槇島

●タイプ992国内初となるMT

 エクステリアは、フロントバンパーのインテーク部やリアのエンジンフードのルーバー、マフラーまわり、アルミホイールなどがブラック基調のスポーティなデザインとなるのがGTSに共通する特徴だ。

 今回の試乗車はベーシックな2輪駆動(RR)の「911カレラGTS」。しかも7速マニュアルトランスミッションだった。この2駆のカレラGTSクーペにのみ8速PDKに加えて、国内で販売されるタイプ992としてはじめてMTが設定されている。

 3リッター水平対向6気筒ターボエンジンは、最高出力480ps、最大トルク570Nmを発揮。これはカレラ Sと比べて30ps・40Nmのアップとなる。足回りはポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)を備えたGTS専用サスペンションで、ターボ由来の高性能ブレーキシステムによって強化されている。

 インテリアもブラック基調で統一されており、試乗車にはオプションのCFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)製フルバケットシートが装着されていた。表皮はレザーとRace-Texという高品質なマイクロファイバー素材を組み合わせており、サポート性は良好かつソフトな肌触りを両立し、ロングドライブも疲れ知らずだった。

 ただし、これを選ぶとリアシートに乗り降りすることが不可能なため、後席レスの2座仕様になるようだ。ちなみにバケットシートのお値段は89万1000円。

 シフトレバーを10mm短縮しショートストローク化された7速MTは、実に小気味よく気持ちよく、シフトが決まる。久しぶりに無意味にシフトチェンジしたくなるクルマに出会った気がする。少しズボラな運転がしたいときは、センタースクリーンの設定にある「Auto Blip」を選ぶといい。スポーツモードなどでは自動でこの機能が働くようになっているが、ノーマルモードでもこれを選択しておけば、自動でブリッピングして回転数をあわせてくれる。7500回転でレッドゾーンを迎えるエンジンは、とてもターボと思えない、まるで自然吸気のように、ラグを感じさせることなくスムースに吹け上がる。

 サスペンションは、911ターボのものをベースにGTS専用にチューニングされたというが、もちろん硬くはあるが、揺さぶられるような挙動はなくまったく不快ではない。高速にのって速度があがると、さらにびたっとフラットに安定する。目地段差のいなしも見事。これならデートにだって使えそうだ。

Next左ハンドル仕様も選べるようになった「GTS」
Gallery【画像】内外装もスポーティ仕立てのポルシェ「911GTS」を見る(10枚)

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