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100万円前後の中古「レンジローバー」は買いか!? 後悔しない3代目「砂漠のロールス・ロイス」購入法とは【中古車至難】

3代目はレンジローバー史上最大の転機だった?

 本稿の編集担当者が私にいう。「3rdレンジって今、すごく安くていいと思うのですが、原稿の題材としてどうでしょう?」と。

 3rdレンジ(サードレンジ)こと3代目ランドローバー「レンジローバー」。ご存じのとおり英国製のプレミアムSUVだが、そのクルマ自体については私も「イイ」と思っている。

2代目に比べ、より初代のルックスを意識した3代目。開発はBMWの元でおこなわれたが、途中から2000年に親会社となったフォードが受け持った(C)Jaguar Land Rover
2代目に比べ、より初代のルックスを意識した3代目。開発はBMWの元でおこなわれたが、途中から2000年に親会社となったフォードが受け持った(C)Jaguar Land Rover

 まず何よりも3rdレンジはカッコいい。というか、きわめてシブいたたずまいを有している。そして私自身はそこにまったく拘泥しないが、そのデカさとブランド性による「押し出し感」を好ましいと感じる人もいるだろう。

 だが、3rdレンジの中古車を「安いからイイ(お買い得である)」とする意見には、断固反対の立場を取りたいと考えている。

 その理由をご説明する前に、3rdレンジこと3代目レンジローバーの概略をごく簡単にご紹介しておこう。

●BMWエンジンを搭載していた3代目

「砂漠のロールス・ロイス」の異名を持つ、初代レンジローバーが誕生したのは1970年のこと。その後、今ひとつ微妙な存在だった2代目(1995年~2002年)を経て、2002年に発売されたのが3代目レンジローバーだ。

 開発はBMWが全面的におこない、ガソリンエンジンは、当時のBMW「X5」に搭載されていたものと同タイプの4.4リッターV型8気筒DOHCを採用。DOHCを採用することによって、それまでのV型8気筒OHVとは比べ物にならないほどの「高回転高出力」が可能となり、いかにもBMW関係らしい力強い走りが魅力となった。

 そして、ボディ構造もそれまでのラダーフレームからモノコックとなり、サスペンションもリジッド式から独立懸架式に変更されている。

 当初BMW製だったエンジンは、2006年モデルからジャガー製の4.4リッター自然吸気V型8気筒および4.2リッター スーパーチャージドV型8気筒に置き換わった。2008年3月には、日本市場での車名が「レンジローバー ヴォーグ」となり、2009年12月に発売された2010年モデルでは、全モデルのエンジンが5リッターへと変更された。

 そして2012年、4代目レンジローバーへのフルモデルチェンジがおこなわれた……、というのが「3rdレンジ」の超ざっくりとしたヒストリーである。

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