世界でたった80台の激レアスーパーカーが、日本でお披露目される
2022年3月、富士スピードウェイにておこなわれた「BINGO Shooting Day 2」で、ケーニグセグの誇るPHEVスーパーカー「レゲーラ」が姿を見せた。世界限定80台で販売された同モデルだが、この車両は日本上陸4台目だという。濃いパープルのようなペイントにゴールドのホイールが目を引く1台だ。

●気になるナンバープレートの位置は?
このクルマは、ケーニグセグのゴーストパッケージ(内装・外装にカーボンを多用し、空力効果の高いエアロパーツを装備)を導入しているそうだが、装着されるはずの固定式リアウイングや専用フロントスプリッターが見当たらない。
おそらく、エキゾーストパイプやリアディフューザー、ホイールなど部分ごとに装備・非装備を選び分けているのだろう。ボディは、うっすらとカーボン模様が見える特殊ペイントを施している。
スーパーカーといえば、デザイン性や性能を優先するあまりナンバープレートの位置を度外視してスケッチされることがある。特に欧州メーカーは、ユーロナンバーの設置は考慮するが、日本のナンバープレートサイズは考慮しない場合も多い。
前提とされていない形状のナンバープレートを取り付けるとデザイン的にも悪くなり、見た目が良さそうなところにナンバープレート付け替えようとすると空力効果が悪化、といったように、ナンバープレートの取付位置には困りものだ。こうした問題はポルシェやフェラーリなどにもよく見られ、ケーニグセグも例外ではなくこのレゲーラのフロントナンバーは、サイドベントの空力を思いっきり邪魔しそうな場所に設置されていた。
ただしリアのナンバー位置は面白いことに、実用性と見た目を兼ね備えている。リアナンバーを上に跳ね上げると、充電用ソケットが現れるという仕組みで、ユーロナンバーやアメリカナンバー、日本ナンバーに対応。ただの燃料給油口を模した充電口ではないところに、ケーニグセグのこだわりが感じられる。
●こだわりすぎてカーボンホイールまで自社生産
そもそもケーニグセグというブランドは、性能や実用性、ルックス、どれをとってもこだわりの強いメーカーである。レゲーラのエンジンは自社開発の5リッターV型8気筒エンジンで、カムシャフトの存在しない電動制御バルブを備えている。これが高効率を実現させ1000psを軽く発生させることが可能となっている。
このエンジンは前モデルである「アゲーラ」から採用されているが、自社製にした理由は、他社のどのエンジンにも不満があったから。レゲーラのハイブリッドシステムに採用されているエレクトリックパワートレインも、満足のいく代物を作るため、リマックと提携し開発された。
そしてケーニグセグは、自社でカーボン製ホイールを製造する数少ないメーカーでもある(他メーカーのカーボン製ホイールは他社製造がほとんど)。
日本でも、数は少ないが確かに存在するケーニグセグ。そのこだわり抜いたルックスと走りを、ぜひこの目で見てみたいものだ。