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BMW「8シリーズ」の中古価格に異変あり! 「850CSi」にいたっては2500万円オーバーに!!

「7シリーズ」の上をいくフラッグシップだった「8シリーズ」とは

 BMWのE31型「8シリーズ」というモデルは、ラグジュアリーカーとして開発されたものだ。リトラクタブルヘッドライトと、ピラーレスのクーペボディという組み合わせの幅広なボディは、スポーツカーというよりグランドツーリングというイメージが強かった。

日本では「850CSi」も含め中古市場では格安で流通していたので、カスタムの素材となったこともあり、フルオリジナルコンディションの8シリーズは少ない(C)2022 Courtesy of RM Sotheby's
日本では「850CSi」も含め中古市場では格安で流通していたので、カスタムの素材となったこともあり、フルオリジナルコンディションの8シリーズは少ない(C)2022 Courtesy of RM Sotheby's

●「M8」になり損ねた「850CSi」

 1990年の発売当初に搭載されていたのは、M70B50型の5.0リッターV型12気筒エンジン。モデル名は「850i」であった。その後、1994年にM60B40型の4.0リッターV型8気筒エンジンを搭載した「840i」が登場したが、1995年半ばからM62B44型の4.4リッターV型8気筒エンジンを搭載するようになった。850iも、M73B54という5.4リッターV型12気筒エンジンを搭載するようになり、1999年まで生産が続けられた。

 そんなモデル生産の初期、1992年に登場したのが、「850CSi」というモデルだ。このクルマに搭載されているエンジンは、S70B56型の5.6リッターV型12気筒である。

 エンジン型式記号が「S」となっていることからもわかるように、このエンジンはBMW M社が手掛けたものだ。

 もともとBMWは、E31型8シリーズをベースとしたスポーツバージョン、「M8」を開発していた。このモデルは6リッターを超える排気量を持つV12エンジンを搭載する予定で、実際にプロトタイプの製作もおこなわれていたのだが、世界的な景気後退もあり、販売戦略面から発売が中止されている。

 そこで使われていたエンジンをベースとし、デチューンされたのが、S70B56型エンジンというわけだ。出力は381ps、最大トルクは550Nmというこのエンジンを搭載した850CSiは、ベースとなった850iよりも車高を下げ強化したサスペンションを採用し、ステアリングのギア比も変更。トランスミッションは6速マニュアルで、ブレーキやLSD、エアロパーツも独自のものが装備されている。

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