新型「8シリーズ」がワールドプレミア
BMWの新型「8シリーズ」と「M8」が、米国フロリダ州のアメリア島にあるゴルフ場で、2022年3月3日から6日にかけて開催されたコンクールデレガンスでワールドプレミアされた。

「The Ameria」というこのイベントでは、さまざまなクルマのオーナーズクラブの会合や、RMサザビーズオークションなども開催されるほか、コンクールデレガンスとして歴史的に重要なモデルが数百台展示され、さまざまな賞典を争うイベントも開催される。
●2022年はM社の50周年記念イヤーだ
BMWはそこに、新型となった「8シリーズ・クーペ」と「8シリーズ・コンバーチブル」、「8シリーズ・グランクーペ」のMスポーツパッケージを展示。
BMW Group Region Americasのヘッドで、BMW North AmericaのCEOでもあるセバスチャン・マッケンセン氏は「アメリカでもっとも権威ある自動車イベントのひとつで、この特別なモデルを発表できることをうれしく思っています」と語った。
同時にBMW M社は、新型となった「M8コンペティション・クーペ」と「M8コンペティション・カブリオレ」、「M8コンペティション・グランクーペ」を展示。
1972年にBMWモータースポーツとして設立されたBMW M社は、2022年が創立50年という記念の年となる。そのこともあってこのコンクールデレガンスには、BMW M社の歴史を振り返る特別展示もおこない、50台のマイルストーンとなるモデルも紹介された。
1990年代に当時の8シリーズをベースとしてBMW M社が開発したV型12気筒エンジンを搭載する「M8プロトタイプ」が今回の目玉となっていた。ちなみにこのプロトタイプは、米国では史上2度目のお披露目となっている。
そのほか、BMW M社初のロードカーとなる1980年の「M1」や、1999年のル・マン24時間レースで優勝したBMW「V12 LMR」をはじめ、BMW Car Club of AmericaのメンバーやBMW North Americaのクラシック・カー・コレクションが所有するMモデルも数多く展示された。
BMW M社のCEOであるフランシスカス・ファン・ミール氏は、次のように語っている。
「米国はBMW M社にとって世界最大の市場であり、この地で多くの愛好家が新旧のモデルに注ぐ情熱と献身に、私たちは大きな驚きと歓びを感じています。この素晴らしい場所で特別な人々と特別なモデルに囲まれつつ、私たちのアニバーサリーを祝うことができることを、光栄に思っています」