VAGUE(ヴァーグ)

新車時の2倍の3300万円に高騰!! ボンドカー「Z8」とアルピナ「ロードスターV8」は何が違う?

ボンドカーのアルピナ版にはプレ値がつくのか?

 そんなアルピナ・ロードスターV8の生産台数は、555台のみ。そのうちアメリカで販売されたのは450台といわれている。

外観上の「Z8」との大きな違いは、アルピナの専用ホイールとリアのバッジくらいだ(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
外観上の「Z8」との大きな違いは、アルピナの専用ホイールとリアのバッジくらいだ(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●新車価格の倍以上に値上がりしたアルピナ

 今回RMサザビーズオークションに出品されたのは、シリアルナンバー476という個体だ。ボディカラーはチタンシルバーで、インテリアにはブラックのナッパレザーが使われている。

 ホイールはアルピナの20インチで、サスペンションもアルピナ製。現在の走行距離は4万6503kmだが、4万1261kmの時点でドイツ・キーゼルブロンにあるeiling Tuning GmbHで整備がおこなわれていることが、付属しているサービスブックに記録されている。

 走行距離の少なさや状態の良さ、希少性、北米での人気の高さなどという点から、この個体には23万ユーロ〜28万ユーロ(邦貨換算約2900万〜約3500万円)というエスティメートがつけられていた。

 アメリカでの発売当時の価格は13万7600ドル(当時のレート1ドル=119円の換算で約1640万円)である。これだけ強気の値付けをしても、確実に落札されるという自信がそこにはあったのだろう。

 実際、ハンマープライスは26万3750ユーロ(邦貨換算約3300万円)だった。昨今、Z8のオークションマーケットでの価格も高くなっているため、アルピナ・ロードスターV8も高額になっているのであろう。

 555台という生産台数もあって、いま買っておかなければ2度と手に入らない可能性が高い。今後もこういった希少モデルの値上がりは、続くことが予想される。

Gallery 【画像】アルピナ流に仕立てられた「Z8」を見る(26枚)
通勤ラッシュで「前抱え」はどうなの!? 持ち方問題に賛否! みんなの意見は?

page

  • 1
  • 2

RECOMMEND