燃料管理がとっても簡単
1892年、加圧式灯油ストーブを発明したスウェーデンの老舗燃焼器具メーカー・プリムス。
コンパクトでハイパワーな登山用シングルバーナーで知られるが、日本では1980年代よりツーバーナーもラインナップしている。プリムスのツーバーナーの特徴は、“信頼性の高い燃焼”と“燃料の交換しやすさ”だ。
ツーバーナーは、燃料缶を本体裏に取り付けるものが多い。しかし、20年ほど前まで販売されていたプリムスのツーバーナーは、燃料缶を本体手前、火力調節つまみの下にセットするモデルが存在した。

●伝説の名機をより使いやすくアップデート
オンジャなど風防のない一部モデルは、五徳の真下に燃料缶を取り付けるシングルバーナーをふたつ並べたような形状で、いずれにせよ燃料缶の交換は非常に簡単だ。
一方、2017年に初登場したツーバーナー「トゥピケ」では、燃料缶をホースによって本体の外にセットするというもの。
スタイリッシュであると同時に、1つの燃料缶でふたつのバーナーをまかなうため、無駄なく燃料を使い切れることで話題となった。当然、燃料缶の取り付け・交換も簡単だ。
2022年春、基本デザインは当時のままに、五徳や風防をアップデートした「トゥピケ」の復活が発表された。もちろん、世界一厳しいといわれる日本のガス検に対応する。
おもな変更点は、五徳をステンレス製にすることで、丸洗いOK。多少水分が残っていても錆びにくくなっている。
また、サイドの風防は下部にふたつのスリットが入っており、二段階に幅を変えられる。鍋の大きさや置き場所によって角度を変えて固定できるのもうれしい。
「トゥピケはキャンプファイヤーシリーズらしく、家族や友人と一緒にアウトドアで料理を楽しむ人に使ってほしいバーナーになっています」と、イワタニ・プリムスの担当者のいうとおり、スタイリッシュなデザインと確かな機能性は、アウトドアクッキングをより豊かにしてくれそうだ。
●製品仕様
・価格:4万1800円(消費税込)
・収納サイズ:47×30×8cm
・五徳径:20.5cm
・重量:約4.5kg
・出力:2.9kW(2500kcal)