ランドローバーのビスポーク部門が手掛けた至高のSUV
「レンジローバー スポーツSVR」をベースに、ランドローバー社のハイパフォーマンスモデルやビスポークオーダーを専門に対応するSVO(スペシャル・ビークル・オペレーションズ)がフィニッシュを担当した、日本市場向けに25台のみが限定生産された「レンジローバー スポーツSVRジャパンSVエディション」を紹介しよう。

いわゆるビスポーク部門は、ここ数年でスーパースポーツやプレミアム・ブランドを生み出すメーカーには続々と誕生しているが、ランドローバーのSVOはその存在感という意味では、やや市場での認知度は低かったというのが実際のところではないだろうか。
今後はその状況を解消し、より積極的にSVOの名を世界に広めようという狙いなのだろう。日本にもこのSVRジャパンSVエディションのほかに、6台限定の「SVRカーボン+」が上陸。より高性能でスポーティな、そしてもちろんプレミアムなSUVを望むカスタマーから熱い視線が注がれている。
●スポーツカー並みの走行性能
最高出力575ps、最大トルクで700Nmを発揮する5リッターV型8気筒スーパーチャージャーのパフォーマンスは、SUVの域を超えているといっていい。
0−100km/h加速4.5秒は、ランドローバー史上もっとも速い記録というが、たしかにそれが2420kgもの車重を持ち、背の高いモデルのデータであることを考えると、圧倒されるばかりである。
実際にこの初期加速を何回か試してみたが、スーパーチャージャー付きエンジンということもあり、トルクの立ち上がりは実に速く、そしてトルクバンドもワイドだ。
つまり非常に息の長い加速が、このモデルでは得られるということになる。最高速は280km/hと発表されているが、その速度域を楽しむ場など、日本の公道上にはどこにもないのは周知のとおりである。
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