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【短評】最新のカッコよさをまとった「カマロ」はデザインだけで買う価値あり! 728万円のV8モデルはバーゲンプライスだ

いま味わい尽くしたいアメリカンV8エンジン

 日本仕様のカマロは3タイプ。そのトップに位置するのは6.2リッターV型8気筒OHVエンジンを搭載する「クーペSS」で、最高出力&最大トルクは453ps&617Nm。クーペボディには、ほかに2リッター直列4気筒ターボエンジンを275ps&400Nmのスペックで搭載する「LT RS」も用意され、同エンジンを使用する「コンバーチブル」との合計3モデル体制での販売がおこなわれている。今回の試乗車は、その中ではもっともハードコアなキャラクターのクーペSSだ。

ドライバーの気分を高めてくれるコックピット。コンソールのエアベントトリムリングは、シンプルで空間効率を考えた温度調整ダイヤルである点が斬新
ドライバーの気分を高めてくれるコックピット。コンソールのエアベントトリムリングは、シンプルで空間効率を考えた温度調整ダイヤルである点が斬新

●V8ならではの圧倒的なトルク感

「6J型」と呼ばれるSSのV型8気筒エンジンは、ともかくその圧倒的なトルク感が印象的だ。

 さらにスポーティなコルベット用の「LT2型」と比較しても、実際に体感できるパワーユニット自身の性能差は小さく、シャシの味つけによってピュアスポーツカーのコルベット、そしてスポーティカーのカマロという味つけがおこなわれているように感じられる。

 ちなみにこの第6世代のカマロでは、そのプラットフォームから、アルミニウムや超ハイテン材を最適な部分に使用したハイブリッド構造を採用するなど、基本設計から大きな進化を遂げている。

 発表時のデータによれば、車重は前作から90kg軽量化され、また剛性は28%高められたともいう。

 453psのパワーを受け止めるためのサスペンションも同様に、より剛性感の高いものとなり、結果として最新のカマロはどのような路面状況においても想像をはるかに上回るフラットな乗り心地を演出してくれるのだ。

 ドライブモードで「スポーツ」、あるいは「トラック」を選べば、さらにステアリングの反応もリニアになり、連続したコーナーも気持ち良くクリアしていくことができる。スポーティカーのひとつの選択肢として、カマロSSは相当に楽しく魅力的な1台といえる。

●CHEVRORET CAMARO COUPE SS
シボレー・カマロ クーペSS
・車両価格(消費税込):728万円
・全長:4785mm
・全幅:1900mm
・全高:1345mm
・ホイールベース:2810mm
・車両重量:1710kg
・エンジン形式:V型8気筒OHV
・排気量:6168cc
・エンジン配置:フロント縦置き
・駆動方式:後輪駆動
・変速機:10速AT
・最高出力:453ps/5700rpm
・最大トルク:617Nm/4600rpm
・燃料タンク容量:72リッター
・サスペンション:(前)マクファーソン式、(後)マルチリンク式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッド・ディスク、(後)ベンチレーテッド・ディスク
・タイヤ:(前)245/40ZR20、(後)275/35ZR20

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