老舗BMWチューナーが手掛けた「M4」のチューニングメニューとは
2021年秋にG80型「M3」用のチューニングパーツを発表したACシュニッツァーが、それから4か月経った2021年2月、G82型「M4クーペ」とG83型「M4コンバーチブル」用のアイテムを開発、発表した。
今回発表されたのはパフォーマンスアップグレードと、M3用パーツの発表時には試作状態だったエキゾーストシステム、車高調整式のサスペンションキットと純正ショックアブソーバーを流用しながらローダウンが可能となるスプリングキット、エアロパーツを含んだエクステリアパーツ、ステアリングを含んだインテリアパーツとなっている。ひとつずつ詳細を確認していこう。

●最高で100馬力アップ!
まずはパフォーマンスアップグレードから紹介しよう。
純正DMEはそのままにパワーアップが可能となるパフォーマンスアップグレードには、ノーマルエキゾースト状態の510ps/6250rpm、650Nm/2750-5500rpmという出力を、590ps/6500rpm、750Nm/3500-4500rpmへと向上させる「ステップI」と、エキゾーストシステムをACシュニッツァー製へと交換することを前提とし、610ps/6250rpm、750Nm/4000rpmへと向上させる「ステップII」をラインナップしている。
そのエキゾーストシステムはステンレス製で、左右2本ずつのテールパイプには、カーボン製Φ110mmのマフラーカッターが装備されている。このマフラーカッターは、単品販売もおこなわれている。
車高調整式サスペンション、RSコイルオーバーは、バンプ側とリバウンド側をそれぞれに、減衰力調整が可能だ。推奨車高値は純正サスペンションからマイナス30〜40mmとなっている。
純正ショックアブソーバーを流用するACシュニッツァー・スプリングキットは、純正スプリングと交換することで約15〜20mmのローダウンが可能だ。
ホイールのサイズは前後とも20×10.0Jだが、タイヤサイズはフロントが285/30R20、リアは295/30R20となる。ホイールタイプは鍛造の「AC3」と、鋳造の「AC1」が用意される。
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