スポーツ性と日常的な使い勝手がちょうどよくバランスしているロータス「エヴォーラ」
このクルマを買ってくれる人と結婚したい……。思わずそんな妄想をしてしまうぐらい大好きなクルマ、ロータス「エヴォーラGT410スポーツ」。消費税込の車両価格1496万円は、20代女子が自分で買うにはちょっと現実離れした金額ですが、買っていただけるのなら……(笑)。

●サーキットよりもストリートで楽しみたい!
以前試乗させていただいた時にひと目惚れしてしまったエヴォーラは、私にとって初めて運転したロータスです。その後、「エリーゼ」、「エキシージ」のハンドルも握らせていただき、今回、改めてエヴォーラを試乗しましたが、やっぱりイイですね。
まずV6サウンドがたまりません。高速道路の料金所からの加速は、V6のエキゾーストノートを最高に堪能でき、アクセルの踏みすぎに注意が必要なほどです。
走行モードを変更するボタンがあるのですが、「SPORT」にするとエキゾーストサウンドも盛大になって、テンションマックスに! 一般道を走っている時などは、つい、いつもよりひとつ下のギアで走りたくなります。
車重はロータスとしては1320kgもあり、900kg前後のエリーゼや1000kg前後のエキシージに比べるとちょっと重たい印象です。でも、私の腕前ではその違いが分からないレベル。それよりも内装の充実感の方がありがたいポイントです。シートはリクライニングするし、表皮はアルカンターラで冬場に素肌が触れてもヒヤリとしないし、私には必需品のシートヒーターまで装備されています。
サーキットを本気で攻めるというより、ストリートでエンジンサウンドやハンドリングを楽しむのが似合うエヴォーラですが、ほとんどのクルマ好きの方がそういう使い方をすると思うんですよね。「街乗りがメインで、たまにサーキット走行会に参加する」といった用途にエヴォーラはぴったりです。
そして一番気に入ったのは、ストリートでも扱いやすいこと。エヴォーラには6速ATもありますが、今回試乗したのは前回と同じく6速MT。
試乗前は「ロータスといえばバリバリのスポーツカーなので、クラッチワークが難しいのかな?」と少し心配でしたが、実際にはMT初心者でもほとんど気を使うことなく操作できました。ブレーキも同じです。スポーツカーにありがちな硬いタッチでコントロールしにくいブレーキではないので、それほど神経質にならずにブレーキングが可能です。
そして何よりも、後席があるのです。正直、成人女性の私が普通に腰かけることはほぼ不可能で、座れるのは10歳以下のお子さんがギリギリというタイトさですが、荷物を置くスペースとしては十分。
さらにエヴォーラはエンジンの後ろに160リッターのラゲッジスペースがあるので、ミッドシップスポーツカーとしてはかなりの積載力があるんです。ロータスらしいスポーツ性と、日常的な使い勝手のよさのバランスのよさが、エヴォーラの魅力ですね。
ロータスファンが大注目している「エミーラ」は、間もなくファーストエディションが日本に登場する予定。大好きなエヴォーラの後継モデルということなので、こちらも早く試乗してみたいですね。
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