ロータス新型「エミーラ」に搭載されるV6を「エヴォーラ」で再確認
2022年春以降にいよいよデリバリー開始予定のロータス「エミーラ」。ロータスが「最後のガソリンエンジン車」と謳っているだけに、注目度の高いモデルだ。ロータス好きを公言している私としても楽しみで仕方がない。

悩ましいことに、エミーラにはトヨタ製3.5リッターV型6気筒スーパーチャージドエンジンと、AMG製2リッター直列4気筒ターボエンジンが搭載される予定だ。同じモデルなのに、エンジンは2種。どちらにしようか、私のみならず多くのロータスファンには難しい選択肢である。
先に、AMG製エンジン搭載のメルセデス「AMG CLA 45S 4MATIC+ シューティングブレーク」でエミーラの「仮想インプレッション」をおこなったが、今回はトヨタ製エンジン搭載のロータス「エヴォーラGT410」で、同様にエミーラ仮想インプレをお届けしたい。デリバリー前だからこそのお楽しみ、である。
●V6か直4か、それが問題だ
あくまでも「仮想」なのでエンジン音を中心にお伝えしていこう。まず魅了されるのは、透き通るようなエキゾーストノートを奏でる高回転域だ。伸びやかで、本当に気持ちがいい。なおかつ音質にはほどよい重厚感があり、スーパーカーにふさわしいサウンドを轟かせる。
AMG製2リッター直4ターボは、もう少し軽快だ。実際に楽しめる回転域は5000〜7000rpmとクルマにしてはそれなりの高回転型。回した時の爽快感はかなりのものだが、スーパーカーというよりスポーツカーにカテゴライズしたくなる。
これから登場するエミーラに何を求めるかによるが、私としてはロータス最後のガソリンエンジン車にはスーパーなものを求めたい。
時と場合によっては優雅なドライビングも楽しみたくなる。となると、今回試乗したV6の方がしっくり来る。6速MT車ということもあり、自分のテクニック次第でよりよいサウンドを響かせられるのもたまらない。
いや、実は正直非常に悩ましい。2023年のデリバリーが予定されている直4バージョンは、より軽量に仕上げられている可能性があるのだ。
しかもスペックでいえば、V6バージョンの416psに対して、直4バージョンは421ps。あるいはさらにチューニングが施されて馬力アップするかもしれない。ロータス最後のガソリンエンジン車であり、最強スポーツカーになる可能性も高い。
重厚さと上質さを備えたV6で優雅なスーパーカーフィールを楽しむか、回してパワーを絞り出す直4で最強のスポーツバージョンを堪能するか……。
ロータスも、なんと悩める選択肢を用意するのだろうか。こういう時間も楽しみながら、エミーラの登場を心待ちにしている。
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