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湾岸ミッドナイトのブラックバードのように進化し続けた「ルーフ」があった! オーナーが手放した泣ける理由とは

初期のルーフの技術がすべてつまった「911」とは

 今年のRMサザビーズが主催した「アリゾナ・オークション」に出品された「RUF BTR III」は、まさに初期のRUFが持ち得た技術のすべてが導入された、究極的なアナログ性能を持つモデルと考えられる1台だ。

常にアップデートして大切に扱われていた1985年式のポルシェ「ルーフ BTR III」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
常にアップデートして大切に扱われていた1985年式のポルシェ「ルーフ BTR III」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●速く走る漢のための「911」

 RUFの社長であるアロイス・ルーフ・ジュニアと、アメリカでRUFの総輸入元を営むエクスクルーシブ・モーターカーズの社長、ゲイリー・ボールマンとのコラボレーションによってBTR IIIにまで正常進化を続けたこのモデルに投じられたチューニング費用は、最初のBTRから25万ドル(邦貨換算約2870万円)以上といわれている。

 BTRとは「グループB・ターボ・ルーフ」の意であり、それはモータースポーツの世界を席巻した、FIAのグループBマシンのレギュレーションにインスパイアされたモデルであることを意味していた。

 スペシャルオーダーであるオリジナルのダンケルブラウボディカラーと、ダークブルーフルレザーというオリジナルコンディションを現在でも美しく保つ出品車のBTR IIIは、1988年から2016年まで同じオーナーによって所有されていたものだ。

 リアに搭載されるエンジンは3.4リッター仕様の水平対向6気筒ターボで、RUF専用の6速MTとの組み合わせられている。

 このエンジンとトランスミッションのナンバーマッチもRMサザビーズによって確認されており、そのコンディションもまた度重なる進化の中で素晴らしい状態に保たれているようだ。

 走行距離は途中でRUF製メーターなどへの交換があったものの、その記録はしっかりと残されており、結果的に現在オドメーターに表示されている4万3447kmとほぼ一致することが確認済みとカタログでは報告されていた。

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