マンハートが贈る、720馬力のモンスター「X5M」
漆黒の闇を表すかのようなブラックのボディに、鮮やかなゴールドのピンストライプ。このデフォルトカラーは、ドイツのチューニング・メーカー「マンハート」を象徴する組み合わせだ。

●ネーミングどおりの700馬力オーバー
今回紹介するF95、すなわちBMW「X5 Mコンペティション」もこのカラーリングが採用されており、バックミラーにその姿を認めたら、即座に追い越し車線を譲る覚悟をした方が無難な選択といえる。
なぜなら「MHX5 700」とネーミングされたこのモデルには、かつての、いや現在でもスーパースポーツカーのエリートだけが持つパワーポテンシャルを持つエンジンが搭載されているからだ。
ベースとなるBMW X5 Mコンペティションに搭載されているエンジンは、4.4リッターV型8気筒ツインターボで、最高出力&最大トルクは625ps&750Nm。
このポテンシャルは、一般的なユーザーにとっては刺激的な数字なのかもしれないが、Mコンペティションのユーザーには、まだまだ物足りないと考える者も多い。たとえば最高出力で700psというラインを突破してくるようなクルマを望んでいるパワージャンキー達である。
つまり、マンハートが車名に与えた「700」という数字は、カスタマーに何を提供するのかをもっとも的確に表している。
同社製のMHトロニックを新たに装備するか、あるいは純正のECUをリマッピングするかによって、V型8気筒ユニットのスペックは730psと900Nmにまで高められ、さらにマンハートによって開発されたバルブコントロール付きステンレス製エグゾーストシステムも、それに組み合わされている。
ただしこのエグゾーストシステムは、現在の段階ではTUVによる承認が得られていないため、輸出専用のアイテムとして販売されている。
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