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キャンプ場で差がつく「キャンビングカー&トレーラー」3選! 欧州の「ハイマー」とはどんなメーカー?

休暇をクルマで出かけて過ごしたいという願いのために誕生

 車輪の上で過ごす優雅な休日、バカンスの新しい過ごし方を見せてくれたのが「ハイマー」だった。

 1957年、創業者であるアーウィン・ハイマーが作った1台のトレーラーが、その後、世界が認めるキャンピングカーブランドとしての地位を確立させるきっかけとなった。

4WDであるので、雪山などにも活躍する「ML-T580 4WD」
4WDであるので、雪山などにも活躍する「ML-T580 4WD」

 ハイマー家はドイツ南部の湖畔沿いの町で農業用の車両製作を生業としていた。そのため、車体に手を加え、架装させることはお手の物。その発想から、ハイマー第1号車となるキャンピングトレーラー「エリバ」が誕生する。

 この当時のドイツでは2週間~4週間ほどバカンスを取るケースが多く、その休暇をほとんどの人が家でゆっくり過ごす事が日常だった。だが、アーウィン・ハイマーは違った。

 せっかくの長期休暇をより満喫するために、クルマで遠くまで出かける、そして、出かけた先で快適に過ごせて楽しめる方法はないかと模索したのである。

 そこで思いついたのが、馬車のようなスタイルで荷物をたくさん積んで移動する発想。つまり馬をクルマに置き換え、台車を連結させた部屋をまるごと運んでしまうという考えだった。これこそが現在までその基本コンセプトとデザインを変えることなく製作されているキャンピングトレーラー「エリバ」の誕生秘話だった。

 ちなみに、このエリバという名は、アーウィン・ハイマーの友人である共同製作者のエーリッヒ・バッヘルの呼び名だったエリバからとっているらしい。彼は第二次世界大戦中に航空機を設計した経験を活かし、アーウィン・ハイマーと共同でこのトレーラーの設計製作をおこなった。

 この頃からすでに革新的な技術がキャンピングトレーラー・エリバには与えられており、そのひとつがフレーム構造であること、そしてもうひとつがポップアップルーフを備えていたこと。がっちりしたフレームを組み、そこにパネルを連結し、室内にこもる匂いや湿気はポップアップルーフを開けることで解消するという手法を採用した。

 当時、エリバに採用された技術は、その形もスタイルも装備も含め、その後のキャンピングトレーラーの大きな発展につながっていった。まずは、注目のエリバを紹介しよう。

ハイマーのもっともコンパクトなキャンピングトレーラー「エリバ ツーリング ファミリア310」
ハイマーのもっともコンパクトなキャンピングトレーラー「エリバ ツーリング ファミリア310」

●エリバ ツーリング ファミリア310

 ハイマーの歴史を今に伝える「レトロモダンなエレガントトレーラー」が「エリバ ツーリング」だ。牽引時の空気抵抗を抑えるために考案された流線型ボディとポップアップルーフ機構は、半世紀以上経った現在も受け継がれ、世界中のファンに愛され続けている。

 一番小さなサイズとなるファミリアには、2タイプのレイアウトが用意されている。もちろん、けん引免許が必要となる。

■ERIBA Touring Familia310
・サイズ:全長4830mm×全幅2000mm×全高2260mm
・車両重量:約790kg
・就寝人数:3名
・フロントベッドサイズ:1880×730〜530mm
・リアベッドサイズ:1880×1400mm
・標準ボディカラー:カララホワイト(ハンマートーン)

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