むしろカスタムされた方が「フェアレディZ」らしい!
日産が「東京オートサロン2022」にて公開した新型ZのカスタムカーFAIRLADY Z CUSTOMIZED PROTO(カスタマイズド プロト)」が話題を呼んでいる。もちろん、同じ場で日本初公開された新型Zそのものも大きな話題となったが、「カスタマイズド プロト」の方がより興味深い、と思った一部のクルマ好きもいただろう。

まず、新型Zの詳細を説明しておこう。240台の「Proto Spec」(車両価格:696万6300円/消費税込)を皮切りに、2022年6月下旬から販売が始まる予定の国産ピュアスポーツカーで、全車に405psを発生させる3リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載。スポーツ走行に適した9速ATに加え、ピュアな運転感覚を味わえる6速MTを複数グレードに用意する。
ライバルともいえる直6搭載のトヨタ「スープラ」は、MT搭載を検討しているという噂もあるが、現状ではATモデルのみをラインナップしている。
●デリバリー前から大反響のカスタムされた「フェアレディZ」とは
さて「カスタマイズド プロト」は、新型Zと同じく過去へのオマージュが込められており、そのボディカラーは初代となるS30型Zの「432R」を彷彿とさせるもの。ホイールやヘッドライト内部、ボンネットにはブラックのアクセントが備わっているのも特徴だ。
リアビューも独創的。上下2分割スタイルのエキゾーストパイプは、432Rのリアビューを現代風に解釈したものに違いない。大型リアスポイラーやオーバーフェンダーなど、いかにも“カスタム”を思わせるパーツが採用されている。
生産時期の関係で北米モデルがベースとなっており、エンジンなどのパワートレインはそのまま。カスタム箇所はエクステリアのみとなっている。
「カスタマイズド プロト」が話題を呼んだもうひとつの理由は、賛否両論だったフロントグリルにも手が加えられていたからだった。初代Zから着想を得たという純正の大型で四角いグリルは、彫りの深いデザインへとカスタマイズ。グリルが上下に分けられたことで、フロントまわりの印象が大きく変わっている。
SNSなどネット上では、かなり評判が良いようで、商品化を希望する声も多くみられる。日産は「カスタマイズド プロト」について、アフターパーツとしての販売を検討中だという。
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