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新車のようなポルシェ「918スパイダー」が1億8400万円! 「ラ フェラーリ」と競ったPHEVスーパーカーとは

新御三家PHEVスーパーカー「ポルシェ 918スパイダー」とは

 2000年代初頭「エンツォ・フェラーリ」とメルセデス・ベンツ「SLRマクラーレン」、そしてポルシェ「カレラGT」が三つ巴の頂上決戦を繰り広げたのち、2010年代に入ると「ラ・フェラーリ」やマクラーレン「P1」、そしてポルシェ「918スパイダー」による新御三家が、スーパーカーの分野にもハイブリッド時代をもたらすことになった。

「カレラGT」からのデザインを受け継いでいることがわかる「918スパイダー」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
「カレラGT」からのデザインを受け継いでいることがわかる「918スパイダー」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●「918スパイダー」とはこんなクルマだ

 ポルシェ918スパイダーは、2010年のジュネーヴ・ショーにてコンセプトカーとして初登場。そののち翌2011年に、車名のとおり918台の世界限定生産が発表され、2013年に生産モデルが初めてラインオフするに至った。

 そんな918スパイダーにおける最大の特徴は、この時代としては高度なハイブリッドシステムを持つことであろう。まず後輪の駆動は、主に北米の耐久レースで大成功を収めたLMPレーシングスポーツカー「RSスパイダー」由来の、自然吸気の4.6リッターV8ガソリンエンジンによってまかなわれる。

 一方フロント左右輪には、それぞれ約95kwを発生する電気モーターを搭載。もとより前任モデルである「カレラGT」の5.5リッターV10と同等、612psのパワーを発生するV8エンジンと合わせて、システム総出力は887psに達した。

 この電気モーター用の電気エネルギーは、312個のセルで構成された容量6.8kW/hの液冷式リチウムイオンバッテリーに蓄えられ、必要に応じて約30kmまではバッテリー電力だけで走行することを可能にした。このバッテリーパックはガソリンエンジン自体を介して、ブレーキング中に蓄えられた回生電力、またはプラグイン方式で充電することができることになっている。

 そして車体の根幹をなすシャシは、カレラGTから継承されたカーボンファイバー製モノコック。しかしアクティブサスペンションや後輪操舵システムや、車速が約260km/h以上に達した際には、自動的にリア2輪駆動モードへとスムーズに移行する4輪駆動システムなどは、918スパイダーで初採用されたものである。

 さらには、ポルシェのレース育ちの「PDKデュアルクラッチシステム」を備えていたのも、918スパイダー独自の新機軸であった。

 こうして、ポルシェが自信たっぷりに送り出した918スパイダーのパフォーマンスは、予想どおりスーパーカーの領域を超えた「ハイパーカー」のものとなる。ポルシェAGの公式データによると0−100km/h加速タイムは2.8秒、最高速度は345km/hに達すると標榜されていた。

 そのかたわらで燃費は走行100kmあたり3リッター(約33km/L)、CO2排出量は70g/kmと、コンパクトカーをもしのぐ環境性能を獲得していることも高らかにアピールされていた。

Next文字どおりミュージアムレベルの「918スパイダー」の詳細とは
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