VAGUE(ヴァーグ)

昭和や平成の茶の間にあった「1枚板の座敷机を再生」イマドキの循環型ダイニングテーブルの真価とは?

全国に眠る貴重な1枚板の座敷机をアップサイクル

「家具で人を、シアワセにする。」をコンセプトに、家具の製造・販売を手がける“みずのかぐ”。そんな同社が、家庭で不要になった1枚板の座敷机を再生し、家具やカウンター材を展開するオリジナルブランド・リウッド(rewood)を立ち上げた。

 その最新作「rewood 1500テーブル」は、廃棄されるはずだった1枚板の座敷机から1500サイズの天板を切り取り、スチール製の脚をつけてモダンなダイニングテーブルにアップサイクルしたもの。オイル仕上げの天板は素材の美しさを損ねることなく、時間の経過とともに味わいを増し、表情の変化を楽しめる。

廃棄されるはずだった1枚板の座敷机から1500サイズの天板を切り取り、スチール製の脚をつけてモダンなダイニングテーブルにアップサイクルした「rewood 1500テーブル」
廃棄されるはずだった1枚板の座敷机から1500サイズの天板を切り取り、スチール製の脚をつけてモダンなダイニングテーブルにアップサイクルした「rewood 1500テーブル」

 リウッドがフォーカスした1枚板とは、1本の丸太から切り出して製材した1枚ものの板のこと。ダイナミックな杢目(もくめ)や高い質感、心を和ませるあたたかみ、そして圧倒的な存在感は、複数の板を接着してつくられる集成材や合板などの人工木材とは一線を画す。色、形、風合い、さわり心地などはどれも同じものはふたつとなく、まさに大自然が生んだ芸術品といえる素材だ。

 なかでも1枚板が大ブームとなった1990年から2000年頃には、約30万台もの座敷机が生産されたという。しかし、生活習慣の欧米化によって各家庭から和室が減少。座敷机は不要とされ、ゴミとして捨てられる機会が増えた。また処分に困り、部屋の隅や納戸に置かれたままという家庭も多いのではないだろうか。

 リウッドでは、そうした日本全国の家庭に眠る貴重な資源を探し出して買い取り、家具やカウンター建材などに再生する活動を展開しているのだ。

●ブランド誕生の背景にあるさまざまな課題

 廃棄されることが多くなった1枚板を資源として再利用するのはなぜか? みずのかぐの広報担当・水野さんは次のように話す。

「贅沢な1枚板をテーブルに使うという日本の文化は、世界的に見ても珍しいものです。しかし、かつて日本の多くの家庭で使われていた1枚板の座敷机は、その裏で、樹齢200年以上の希少な木々を乱伐するという問題を生み出していました。

 そうした背景から、みずのかぐでは1枚板を“地球からの恩恵”ととらえています。貴重な資源でつくられた座敷机が生活習慣の変化で不要となり、ゴミとして捨てられている現状を知り、地球の未来を明るくしたいとの思いから、1枚板を再生してつくるプロダクトブランド・リウッドを発足させたのです。

 リウッドは、日本全国のご家庭で不要になった1枚板の座敷机を買い取り、乾燥・再仕上げを施すことで価値ある素材に再生し、家具やカウンター建材にして販売しています。こうしたアップサイクルの活動を通じて、木々が必要以上に伐採されることのない世のなかとし、森林を守っていくことが地球の明るい未来につながると考えています」

「rewood 1500テーブル」へと再生されるのは、30年以上家庭で使われた1枚板の座敷机。木材が十分乾燥しているため反りやねじれが少ない。モダンなインテリアにもフィットするデザイン性の高さも魅力的だ
「rewood 1500テーブル」へと再生されるのは、30年以上家庭で使われた1枚板の座敷机。木材が十分乾燥しているため反りやねじれが少ない。モダンなインテリアにもフィットするデザイン性の高さも魅力的だ

 ちなみに「rewood 1500テーブル」へと再生されるのは、30年以上家庭で使われた1枚板の座敷机。木材が十分乾燥しているため反りやねじれが少ないという美点を持つ。

 加えて、再生仕上げ加工品のため、市場価格の3分の1程度で手に入れられるというメリットも。モダンなインテリアにもフィットする上にSDGsにも貢献できる、まさに循環型ダイニングテーブルなのである。

●製品仕様
・価格:13万2000円(消費税込・送料別)
・サイズ:約W1500×約D800×約40mm(1点もののため商品によってサイズが前後する)

Gallery【画像】1枚板の座敷机をアップサイクルしたダイニングテーブルの魅力を写真で見る(8枚)

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