VAGUE(ヴァーグ)

「新作バッグ3モデル登場!」フランスのエスプリと日本の職人技が融合した「アカルミー」の天然素材&手仕事のバッグとは

オールハンドメイドで生み出されるシンプルなデザインで存在感を発する「Accalmie by Laurent Stephan」のバッグ

 現代では珍しいオールハンドメイドにこだわったものづくりをおこなう「Accalmie by Laurent Stephan(アカルミー・バイ・ローラン・ステファン」。すべてを手仕上げすることで、シンプルなものであっても強い存在感を発するという。新たな作り手や才能を広く世の中に紹介するためのプラットフォームとして立ち上げられたギャラリープロジェクト「galerie a」で開催された展示会で新作を拝見してきた。

今シーズンのテーマは「ecran total」3モデルが登場
今シーズンのテーマは「ecran total」3モデルが登場

●環境に配慮した素材選びとものづくり

 アカルミー・バイ・ローラン・ステファンは、2015年にローラン・ステファン氏が独立してスタートしたブランドだ。もともとは、パリで10年間ファッションフォトグラフィーの世界で活躍したのち、セリエ/マロキニエを学び、スクールを卒業後、メゾンエルメスに入社している。そこで、クロコダイルとトカゲ類の革の裁断とバイイングのポストを兼任し8年間ここに身をおいている。その経験を活かして誕生したのが、アカルミーというわけだ。

 セリエの概念とは馬具の製造販売人のことで、マロキニエは革職人のこと。セリエの伝統的な仕事は、すべてハンドステッチで仕上げ、コバ磨きは、アスティカージュといい、ゴムアラビック(アカシア樹脂)を使用し磨き上げられるというもの。マロキニエは、ステッチはミシンで仕上げ、コバは巻き上げ仕上げが伝統的な手法なのだそう。

 現在は、多くのブランドで、大部分をミシンで仕上げ、部分的にハンドステッチを施すという方法が主流だそうだ。ハンドかミシンかは、ステッチを見るとひと目でわかるそうで、

「ミシンだと、端に対して左肩上がり、ハンドだと右肩上がりのステッチになります」(ローラン氏)

 筆者が持っていたバッグが、こんな日に限ってレザーのバッグではなく布素材で比べることがむずかしかったが、ステッチの美しさは一目瞭然だった。いわゆるサドルステッチで、手作業で、このようにおこなっているのだと、近くにあった小さな革を使って実際の作業の様子も披露してくれた。

 両手に針を持ち縫い進めるため木製の器具を使用し、天然素材のみで作られた今はなきフランスの糸屋が手がけたデッドストックの麻糸でステッチする。さらに、バッグのメイン素材となるクロコダイルは、どこで養殖されたものかなど、すべて特徴をつかんだうえで選択したものを使用。もちろん、CITESのタグがあるものだけを取り扱っている。

 しかも、最大限有効活用できるよう製造する分だけであることはもちろん、バッグの大きさに合わせてカットした場合の無駄が限りなく出ないサイズのものをセレクトして仕入れているのだ。

 すべてがバイ・オーダーであるのはそのためで、素材を見る目は、エルメス時代に培われたそうだ。そのエルメスも信頼を置くという日本のタンナーに足を運び、仕上げや染色、質感も自身の目と手で確認し選定している。そんな素晴らしいタンナーが日本にいるから、日本で、このこだわりをもってものづくりができるのだそうだ。

Next新作のヒントとなった東京の地下鉄で見た日本人のある行動とは
Gallery【画像】普段遣いしたいシンプルなバッグ3モデルを見る(21枚)

page

  • 1
  • 2

RECOMMEND